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2016年11月の記事一覧

水神社のなぞ⑦

「宝木用水を江曽島へ伸ばす工事を20年間反対した理由」を考えるために、宝木用水を調べている4年生。前回は、移り住んだ人たちの技術だけでは失敗が続いたところを学習しました。そこで村人達が設計を頼んだのが「二宮金次郎」。途中で亡くなってしまうため、弟子の吉良八郎さんに協力を頼み、1859年に宝木用水が完成したことを年表で確認しました。

「やっと完成したんだから、江曽島に分けたくないよね」という発表があったので「やっと」の意味をみんなで考えました。「殿様に工事のお願いをして50年」「移り住んでから200年」「その間ずっと水に困っていたんだから、「やっと」だよ」という声がありました。「もしかして工事をして、もし崩れたら台無しになっちゃうから反対したんだよ」「200年苦労したんだから、20年反対したっていいんじゃないの」「そう簡単に伸ばせないよ。気持ちが足りないというか、軽いよね」「取引すれば?水と食料とか」「やっぱり金でしょう」と、やっと水を手に入れたからこそ反対する気持ちに共感する立場の友達が増えてきました。

その一方で「どっちも水不足で困っているんだから、水が欲しい気持ちも分かるはず。そこまで反対しなくても」「やっと水を手に入れたうれしさは分かる。でも工事に反対することは分からない。金次郎さんの設計にどんな秘密があるの?」ともう少し宝木用水を調べたい友達もいました。
来週、また調べてみましょう。