成願寺(じょうがんじ)
 
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医王山薬師院成願寺(じょうがんじ)といいます。
真言宗智山派(しんごんしゅうちざんは)というグループに入っているお寺(てら)です。
宇都宮市のお寺の中でも歴史(れきし)が古い方です。


成願寺(じょうがんじ)ができたのは,奈良時代(ならじだい)の765年といわれています。


その年,日照(ひで)りがながく続きました。
そぢて,農作物に大きな被害(ひがい)がでてきました。
そのときに,1人のお坊(ぼう)さんがここ(成願寺)でお祈(いの)りをしました。
すると見事に雨がふり,農作物がかれずにすんだといわれています。
そこでこのお寺は”願(ねが)いが成(な)る寺(てら”「成願寺」といわれるようになりました。
そのお坊さんは,勝道上人(しょうどうしょうにん)という人でした。
日光二荒山(男体山:なんたいさん)を開き,そこで修行(しゅぎょう)された人です。


きちんと整備(せいび)されたのは,鎌倉(かまくら)時代のはじめとされています。
1210年ころだとされています。
源頼朝(みなもとのよりとも)の家来(けらい)が関係(かんけい)しています。
家来に安達藤九郎盛長(あだちとうくろうもりながという人がいました。
源頼朝がなくなったあと,お坊さんになって鎌倉(かまくら)から宇都宮まできました。
そこで,成願寺を訪(おとず)れ,7つのお堂(どう)をつくってくれたといわれています。
しかし今では,ただ安達藤九郎盛長の碑(ひ)が残(のこ)されているだけです。


成願寺には,
高さ約25m,
ふとさ4.5m,
樹齢(じゅれい)500年とされる大銀杏(おおいちょう)があります。
安達藤九郎盛長が宇都宮に来たときに使っていた杖(つえ)が根付(ねづ)いた,
あるいはそのときに植えたという伝(つた)えがあり,
それが正しければ樹齢(じゅれい)800年ということになります。


昭和(しょうわ)33年,宇都宮市天然記念物(てんねんきねんぶつ)に指定(してい)されました。