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活動の様子(H25)

あれから3年

東日本大震災を忘れない

 平成23年3月11日(金)14時49分6秒(白沢での最大震度時刻)震度6強
 そうあの日から,もう3年がたつのですね。あの時,1年生だったあなたたちは,4年生に。6年生の
あなたたちは,3年生でしたね。
 その日の夜は電気も止まり,暗くて恐ろしいような記憶だったと思います。その後何度も停電になり,
コンビニやスーパーから食べ物や生活用品がなくなり大変な思いをしたことを覚えてますか?でも,
だんだんとつらくて苦しい思い出は,消えかかっていませんか?


 被害が大きかった東北地方太平洋沿岸部では,がれきの処理も進み,復興もずいぶん進んだように聞かれますが,水揚げ量や港湾の整備,そしてなんといっても高台移転のための区画整理事業も
あまり進んでおらず,平成24年12月現在の避難者総数は約32万人,うち仮設住宅は48,522戸
(岩手,宮城,福島,茨城,栃木,千葉,長野)に112,996人の方々が生活しています。(復興庁)被災地では,まだまだ苦しんでいる人たちが大勢いるのです。


 私たちの地域では,震災の復旧が進んだことにより,人々の震災の意識が薄らいでいないでしょうか?しかし今回のことを,日頃からの危機管理の大切さを改めて認識し,また被害に遭われた方々や
亡くなられた方々を忘れず,私たちはこの日のことを語り継いでいかなくてはならないと思います。
 

 本校では,子どもたちと教職員が一緒にも改めて震災のこと,そして危機管理のことを考えるため,
昨年に引き続き,全校放送で朝の会を実施しました。
 3年2組担任の細越先生は岩手県宮古市出身で,先生の実家は津波により大きな被害を受けたそう
ですが,ご家族の皆様は幸いにも全員無事だったそうです。しかしその時の状況や様子を被災写真
を,放送室から通してお話ししてくださいました。
 
 

  

 各教室の子どもたちは,全員真剣に,細越先生のお話しを聞いていました。その後担任の先生から,各学年の発達段階に応じた,命の大切さや日頃の危機管理などについてのお話しをしていただきま
した。

 

  
 職員室でも,放送を聞きました。
  
 今日は文部科学省からの弔意表明の通知(事務次官通知)が県・市教育委員会を通じて出された
こともあり,本校でも半旗掲揚を行いました。震災が起きた時刻には,校庭で体育をしていた3年生
が黙とうを捧げました。
  
 改めまして,今回の震災に被災された皆様にお見舞い申し上げ,お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表します。

卒業生を送る会

お世話になった卒業生に心からお祝いをしました

 6年生がこの白沢小学校を卒業するまで,あと1ヶ月を切りました。6年生とこの学校で生活するのも,あとわずかです。そこでこれまでお世話になったことに感謝し,楽しいひとときを過ごすため,
3年生から5年生までの代表委員の皆さんにより企画・運営された「卒業生を送る会」が,2校時の
業間の休み時間(なかよしタイム)から3・4校時まで,体育館で行われました。
 はじめの言葉,児童代表あいさつにつづいて,6年生クイズです。

  

 6年生クイズは,代表委員の子どもたちが考えました。6年生に関係する内容を,在校生が〇かXか
で答えるものです。
 皆様も一緒に考えてください。                      【正解は,この文末をごらんください】
 1. 6年生で一番多い誕生日は10月である。
 2. 6年生の人数は39人である。
 3. 6年生で,はやっている遊びはドッジボールである。
 4. 6年生で6年間の中で転入してきた人は8人である。
 5. 6年生の年齢は13歳以上である。
 6. 6年生でメガネをかけている人は3人である。

 

 結構,難しいですね。当の6年生もわかるのかな?
 さあさあ,真ん中で線を引きますよ。〇かXかに分かれてください。
  
 正解者が非常に多いのにびっくりしました。在校生は本当に6年生のことを良く知っていますね。
このことからも日頃からのなかよし度が分かります。
 次は縦割り班で,校庭で遊びます。出入りを含めて30分。さあ,急げ!!
  
 校庭にはすでに代表委員の人たちによって,各班のためのラインが引かれるなどの準備がされて
いました。すごい! 準備,お疲れさまでした。
 ちなみに縦割り20班の遊び全種目紹介です。
   1班ドロケイ 2班Sケン 3班ドッジボール 4班Sケン 5班キックベース 6班かくれんぼ
   7班サバイバルゲーム 8班かくれんぼ 9班ドッジボール 10班ドロケイ 11班Sケン
  12班ドッジボール 13班サバイバルゲーム 14班ドッジボール 15班Sケン
   16班サバイバルゲーム 17班ドロケイ 18班なぞときゲーム 19班ドロケイ 20班ドロケイ
  
 遊ぶ・遊ぶ・ただ ひたすらに・・・        6年生との想い出を固定するように・・・
  
 出入りを含めて30分。5年生が引率します。だんだんと集まってきました。チャイムは鳴りません。
時間管理も時計を見ながら自分たちで行います。
  
 さあ,第2部 学年別にプレゼントを差し上げます。1年生から5年生まで,いろいろな時間を使って
作ってきました。
1年生:しおり  2年生:プレゼント用の袋  3年生:紙粘土のキーホルダー
4年生:白沢小カレンダー  5年生:貯金箱です。
  
 あらたまると,お互い緊張するね。 何が入っているのかなぁ・・・気になる


次は,在校生から卒業生への歌のプレゼント。「君とぼくのラララ」です。

  
 向かい合って,合唱しました。気持ちがだんだんと盛り上がってきました。
 最後に卒業生から在校生に,音楽のプレゼントです。
  
  
 
 全員,静かに聞き入っていました。いよいよ卒業生がこの学校を去っていくという実感がようやく湧いてきたかのようです。
 いよいよ最後です。6年生の皆さんが退場します。体育館の中を花のアーチで全校生がお送り
します。
  
  
  

 代表委員の皆さん,ありがとうございました。とってもスムーズに,そして感動的な集会でした。
 この代表委員会の集会は,今回で8回目になります。企画から進行まで,担当の先生の力を借り
ながらも自分たちの力で準備を進めてきました。
 たいへんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

 6年生が卒業するまで,あと20日となりました・・・

児童集会

フラッシュゲームをしました

 2校時の業間の休み時間に,集会委員会の子どもたちによる児童集会がありました。フラッシュ
ゲームといいまして,ステージ上の少し開いている幕の間を,パッと物が通ります。それをみんなで
当てるという動体視力がものをいうゲームです。答えは3択で,赤帽子,白帽子,脱帽で回答します。
 ルール説明も子どもたちが行います。

  
 問題は全部で11問。最後の1問は,スペシャル問題です。企画した集会委員会の子どもたちだけの秘密です。教職員も一部しか知らされていません。
 さあ,スタートです。
  
 ぱっ! あっ,左から右に何か飛びました! うわぁ,速い,小さい!!
 コンパクトデジタルカメラの限界に近いです。シャッターが間に合いません。それでも子どもたちは,
しっかりと当てています。素晴らしい動体視力です。  (カメラに写らなければ,ホームページで紹介できません。悔しいので,液晶画面での画像キャプチャをキャンセルしてから,シャッタースピードを上げて,ファインダーでのぞいてようやくこんな感じに写りました(汗))
  
 正解は「小ほうき」でした。結構,みんなできています。
 さあ,いよいよ11問目。最後は人が通り抜けます。その人は誰でしょう?
  

 1番,ながしま先生  2番,ほそごし先生  3番たなか先生
              (あれ,並んでいる順と,答の紙の順番が違うぞ・・・)

 
 正解は,ほそごし先生でした。正解者が多かったですね。さすがです!
 集会委員の皆さん,ありがとうございました。とってもスムーズに進行でき  ました。先生方も含めて,全校で楽しい集会となりました。
 
 この集会,今回で9回目になります。その度に企画から進行,セリフ,話し方,動き,役割分担など,
担当の先生と一緒に準備を進めてきました。最初の頃は分からないことが多く,たくさんのことを手取り足取り教わりながら進めてきましたが,今回はセリフの原稿書きや動きの練習,そしてどうすれば下級生たちが喜んでくれるかなど,多くの部分を自分たちで工夫して準備をしてきたとのこと。指導する部分は以前と比べて非常に少なくなったそうです。
 とても楽しくスムーズに進行した理由が分かりました。校庭で遊ぶだけでなく,委員会活動でこんなに楽しく過ごすことができた,とってもいい休み時間だったなあと思いました。改めて集会委員会の皆さん
ごくろうさまでした。

環境学習をしました

地球温暖化について考えました

 この地域には,地球温暖化対策地域協議会(MEAK(ミーク)の会)という組織があります。この会は
環境省に登録された団体で,日常生活における温室効果ガスの排出抑制等に関して,必要となるべき措置について協議し,具体的に対策を実践することを目的として組織された団体です。
白沢の清水映夫さんを会長に,地域の方々がメンバーとなって活動しています。
 本校では,5年生の総合的学習で環境の学習を行いますが,今回は地球温暖化について学習しま
した。当日は理科室で,2組が2校時に,1組が3校時にと別々に2回実施していただきました。

 
  

 まず,この理科室の窓から外の炭酸ガスの量を測ってみました。約0.03%でした。次に理科室の中の量を測ってみると約0.07%でした。私たちの吐く息によって炭酸ガス量が少し多くなっていることが分かります。

 

 
 それでは,私たちの吐く息の中には,どのくらいの炭酸ガスが入っているのでしょうか?ビニール袋の
中に息を入れ,班ごとに測ってみました。
  
  

 個人差があるので値はまちまちなのですが,約0.3%でした。空気中の炭酸ガスの量から比べると,
10倍高いことが分かります。
 こんな高い炭酸ガスを,地球上の人たち全員が吐き続けていたら,すぐに温暖化になってしまうのでは?という質問がありました。では,なぜそうにならないのでしょう?次にこんな実験をしました。
 ビニールで覆った植物に,息を吐きかけます。そしてそれを日向に約20分間置いておきます。するとどうなるでしょうか?

  
 その20分間待つ間,物が燃えた後の炭酸ガスの量はどうなるのでしょうか?
ろうそくに火をつけて,PETボトルをかぶせます。するとPETボトルの中に酸素が消費され,炭酸ガスが増加し,ろうそくの炎がやがて消えます。その時の炭酸ガスの量を測ってみました。
  
 どの班でも0.3%以上の濃度を示しました。 
 
 さあ,いよいよ植物を覆っているビニールに入れた炭酸ガスの量を測ってみましょう。予想がどうかな?増えてる?減っている?変わらない?
  
 結果は,だいたい0.1~0.2%と,炭酸ガスはみごと減っていたのです。
 すなわち植物は,光合成といって,光と炭酸ガスを使って酸素を作り出しながら,自らの養分を作り出しているのです。この働きによって,私たちが呼吸や生活の中で作りだした炭酸ガスを,植物が吸収してくれているのです。
  
  

 地球の大気は,約78%の窒素,約21%の酸素,アルゴンが0.9%,そして約0.03%の二酸化炭素(炭酸ガス)によって成り立っています。そのたった0.03%の炭酸ガスが,昨今の私たちの生活に必要なエネルギーを生み出すために,燃やしてる化石燃料(石油,石炭など)により徐々に増え始め,それより引き起こされる温暖化が大きな問題となっています。
 このまま温暖化が進むとどうなるのか?世界中の科学者がそれを研究しています。その内容の一部を紹介すると・・・
 ・気温が上昇すると,大気中の水蒸気量が増加し,降水量が増加。
  ⇒豪雨
 ・気圧配置がこれまでと変わり,異常気象が増加
  ⇒偏西風の蛇行(今年の寒さ・近年の猛暑⇒旱魃,熱帯雨林の乾燥化)
  ⇒海水面温度の上昇⇒猛烈な台風⇒暴風雨,高潮
  ⇒竜巻の発生
 ・南極の氷が解ける,氷河の氷が解ける,海水の膨張⇒海水面の上昇
 ・沿岸部の浸水被害⇒漁業・農業に被害
 ・生態系の変化⇒生物の減少・絶滅⇒食料事情の悪化
 ・健康被害⇒マラリアなどの拡大
 などがあげられます。炭酸ガスの急激な増加が,私たちの生活にどれだけ悪い影響を及ぼすのか,
考えるとちょっと恐ろしくなります。
 

でも,今日からそうならないようできることがあります。それは,夏休み,そして冬休みに皆さんに実施
してもらった「ストップ温暖化アクション」をこれからも少しずつでも実施していくことです。
 省エネルギー,もったいない運動が,私たちの地球を救います。明るい未来を子どもたちに,そして
将来の人々につなぐためにも,みんなでできるところからコツコツと続けていきましょう。

 本日は,清水会長をはじめミークの会の皆様,大変ありがとうございました。

冬の校庭寸景

ある日の昼休み

 今,白沢っ子たちは,2月に行われるなわとび検定に向けて,練習に余念がありません。学校業務
機動班の方々に作っていただいた,なわとびジャンプ台に並んで,各々の課題克服に一生懸命です。
 

 職員室の窓からから先生方と見ていますと,子どもたちはきちんと並んで自分の番が来るのをじ~っ
と待っています。時には友だちを励ましながら,時にはやり方を教え合いながら練習している姿は,
なんとも微笑ましい限りです。
 注意して見ていると,並んでいる子どもたちに,暗黙の一定のルールがあることに気が付きました。
ジャンプ台に乗って飛び始めてから,なわが足に引っかかるまでが,その子の順番のようです。ひっかかってしまと,誰からも促されることなく,自主的にその順番の入れ替えが粛々と行われるのです。その様子を見ていた先生方と感心してしまいました。
 近寄って子どもたちに聞いてみると,誰に教わったわけでなく,またみんなときちんと取り決めした
わけでなく,なんとなくそうなっているとのこと。逆に不思議そうな顔をして「先生,そんなの当たり前
じゃん。」と言われてしまいました。
 きまりは破るためにあるなんて悪ぶれて言う大人もいますが,人間関係を潤滑にするための自然発生的なきまりの原点なようなものを,子どもたちも教わったような気がしました。

 
  

 白沢の空は,今日も清々しさでいっぱいです。