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2014年1月の記事一覧

環境学習をしました

地球温暖化について考えました

 この地域には,地球温暖化対策地域協議会(MEAK(ミーク)の会)という組織があります。この会は
環境省に登録された団体で,日常生活における温室効果ガスの排出抑制等に関して,必要となるべき措置について協議し,具体的に対策を実践することを目的として組織された団体です。
白沢の清水映夫さんを会長に,地域の方々がメンバーとなって活動しています。
 本校では,5年生の総合的学習で環境の学習を行いますが,今回は地球温暖化について学習しま
した。当日は理科室で,2組が2校時に,1組が3校時にと別々に2回実施していただきました。

 
  

 まず,この理科室の窓から外の炭酸ガスの量を測ってみました。約0.03%でした。次に理科室の中の量を測ってみると約0.07%でした。私たちの吐く息によって炭酸ガス量が少し多くなっていることが分かります。

 

 
 それでは,私たちの吐く息の中には,どのくらいの炭酸ガスが入っているのでしょうか?ビニール袋の
中に息を入れ,班ごとに測ってみました。
  
  

 個人差があるので値はまちまちなのですが,約0.3%でした。空気中の炭酸ガスの量から比べると,
10倍高いことが分かります。
 こんな高い炭酸ガスを,地球上の人たち全員が吐き続けていたら,すぐに温暖化になってしまうのでは?という質問がありました。では,なぜそうにならないのでしょう?次にこんな実験をしました。
 ビニールで覆った植物に,息を吐きかけます。そしてそれを日向に約20分間置いておきます。するとどうなるでしょうか?

  
 その20分間待つ間,物が燃えた後の炭酸ガスの量はどうなるのでしょうか?
ろうそくに火をつけて,PETボトルをかぶせます。するとPETボトルの中に酸素が消費され,炭酸ガスが増加し,ろうそくの炎がやがて消えます。その時の炭酸ガスの量を測ってみました。
  
 どの班でも0.3%以上の濃度を示しました。 
 
 さあ,いよいよ植物を覆っているビニールに入れた炭酸ガスの量を測ってみましょう。予想がどうかな?増えてる?減っている?変わらない?
  
 結果は,だいたい0.1~0.2%と,炭酸ガスはみごと減っていたのです。
 すなわち植物は,光合成といって,光と炭酸ガスを使って酸素を作り出しながら,自らの養分を作り出しているのです。この働きによって,私たちが呼吸や生活の中で作りだした炭酸ガスを,植物が吸収してくれているのです。
  
  

 地球の大気は,約78%の窒素,約21%の酸素,アルゴンが0.9%,そして約0.03%の二酸化炭素(炭酸ガス)によって成り立っています。そのたった0.03%の炭酸ガスが,昨今の私たちの生活に必要なエネルギーを生み出すために,燃やしてる化石燃料(石油,石炭など)により徐々に増え始め,それより引き起こされる温暖化が大きな問題となっています。
 このまま温暖化が進むとどうなるのか?世界中の科学者がそれを研究しています。その内容の一部を紹介すると・・・
 ・気温が上昇すると,大気中の水蒸気量が増加し,降水量が増加。
  ⇒豪雨
 ・気圧配置がこれまでと変わり,異常気象が増加
  ⇒偏西風の蛇行(今年の寒さ・近年の猛暑⇒旱魃,熱帯雨林の乾燥化)
  ⇒海水面温度の上昇⇒猛烈な台風⇒暴風雨,高潮
  ⇒竜巻の発生
 ・南極の氷が解ける,氷河の氷が解ける,海水の膨張⇒海水面の上昇
 ・沿岸部の浸水被害⇒漁業・農業に被害
 ・生態系の変化⇒生物の減少・絶滅⇒食料事情の悪化
 ・健康被害⇒マラリアなどの拡大
 などがあげられます。炭酸ガスの急激な増加が,私たちの生活にどれだけ悪い影響を及ぼすのか,
考えるとちょっと恐ろしくなります。
 

でも,今日からそうならないようできることがあります。それは,夏休み,そして冬休みに皆さんに実施
してもらった「ストップ温暖化アクション」をこれからも少しずつでも実施していくことです。
 省エネルギー,もったいない運動が,私たちの地球を救います。明るい未来を子どもたちに,そして
将来の人々につなぐためにも,みんなでできるところからコツコツと続けていきましょう。

 本日は,清水会長をはじめミークの会の皆様,大変ありがとうございました。

冬の校庭寸景

ある日の昼休み

 今,白沢っ子たちは,2月に行われるなわとび検定に向けて,練習に余念がありません。学校業務
機動班の方々に作っていただいた,なわとびジャンプ台に並んで,各々の課題克服に一生懸命です。
 

 職員室の窓からから先生方と見ていますと,子どもたちはきちんと並んで自分の番が来るのをじ~っ
と待っています。時には友だちを励ましながら,時にはやり方を教え合いながら練習している姿は,
なんとも微笑ましい限りです。
 注意して見ていると,並んでいる子どもたちに,暗黙の一定のルールがあることに気が付きました。
ジャンプ台に乗って飛び始めてから,なわが足に引っかかるまでが,その子の順番のようです。ひっかかってしまと,誰からも促されることなく,自主的にその順番の入れ替えが粛々と行われるのです。その様子を見ていた先生方と感心してしまいました。
 近寄って子どもたちに聞いてみると,誰に教わったわけでなく,またみんなときちんと取り決めした
わけでなく,なんとなくそうなっているとのこと。逆に不思議そうな顔をして「先生,そんなの当たり前
じゃん。」と言われてしまいました。
 きまりは破るためにあるなんて悪ぶれて言う大人もいますが,人間関係を潤滑にするための自然発生的なきまりの原点なようなものを,子どもたちも教わったような気がしました。

 
  

 白沢の空は,今日も清々しさでいっぱいです。

 

 

平成26年が明けました

 新年,明けましておめでとうございます。今年はうま年ですね。白沢小学校も141年目に入ります。「天馬空を行く」ような,飛躍の年にしたいですね。
 今年も初日の出は絶対白髭神社と決めていましたので,早起きついでに彗星の観察もしてみました。
 
 
 さて,昨年は彗星の当たり年でした。3月にパンスターズ彗星,10月から12月にかけて,
アイソン彗星,エンケ彗星,リニア彗星,そしてラブジョイ彗星と東の空に4つの彗星が見られる
なんて,滅多にないことです。しかし肉眼での観察は無理でした。
 ↓ちなみに,話題になったアイソン彗星。残念ながら太陽に近づいた際に崩壊・蒸発してしまいました。
   これは,太陽最接近前に撮ったものです。

2013.11.22(金)午前5時2分 100mm IS800 f2.8 露出10秒 ガイド 下桑島町鬼怒川堤防上

 午前4時50分,白髭神社に着きました。宿はまだ寝静まっているようです。
 
 

 
 境内には誰もいません。でも午前零時を待って,初詣にたくさんの方々がいらっしゃった時の余韻が,まだ残っています。

 

 今,望遠鏡などで比較的簡単に観察できるのは,ラブジョイ彗星です。このラブジョイというのは,この彗星を発見したオーストラリア人の名前です。ラブジョイ(愛の喜び)なんて,素敵な名前ですね。
 暗い境内で,星空を探すこと約10分,ようやく東の空,約15度の高さに彗星を発見しました。
 
2014.1.1 午前5時30分 200mm IS800 f4.5 露出20秒 ガイド撮影
 写真中央,青白くてぼんやりとした中心部分から,左斜め上に尾が伸びているのがわかりますか?
肉眼や小さな双眼鏡では,発見できませんでした。5等星か,それ以下になっているようです。写真に撮ってみて初めて分かります。白沢は空気が澄んでいて,とても良く写りました。
 
 さて,東の空がだんだん白みはじめてきました。夜明け前の今がもっとも寒い時間帯です。手元の温度計で,マイナス4℃を指しています。鬼怒川の川霧がきれいです。 ※川霧って? ⇒ ここを参照してくだい。
 
 宇都宮市での初日の出時刻は,午前6時52分28秒です。初日の出のタイミングは,太陽の上端
(接線)が地平線にかかった瞬間の時刻です。この付近では丘や林があるので,その時刻から少し
遅れます。
 さあ,出てきました。鬼怒川の向こう側,清原の台地の林の間から,ちょびっと頭が見えてきました。
 
 林の木,1本1本が太陽を背に浮かび上がっています。
 
 完全に昇りきりました。さあ,平成26年の始まりです。
 

 あれぇ,なんか太陽が真ん丸でないですね? これは,地上付近の空気の流れや大気の厚さなどで屈折率が変わり,こういう現象が起きるのです。
 

 今年は昨年と違って,雲もなくとても素晴い日の出でした。その一年で最初のお日さまに,今年も
白沢小学校の児童の皆さんの健康と安全,そして学校と地域の皆様の繁栄と安全を,お願いして
まいりました。そして今年も家族みんなで,初日の出を拝んでいるお友達に会いました。何をお願い
したのかな?


 初日の出を浴びて,赤く輝く白沢小学校。数えで141歳になりました。今年も子どもたちをやさしく
見守り,迎えてあげてくださいね。

 
 ちなみに,ほほぅ!☆ 玄関から見ると,初日の出は,南門(旧正門)から昇るのですね?
 

 今日も穏やかで良い日和になりそうです。清々しい気持ちで新年をスタートすることができました。
         
              今年もよろしくお願いいたします。