生きもの図鑑
ポ・テ・ト
6年生と給食委員会の教材園では,つぼみをもった植物が育っています。使う部分は地上部でなく土の中です。これはジャガイモ(Solanum tuberosum L. )です。名前の由来は,ジャワのジャガトラ(ジャカルタ)から伝わったいもということで,ジャガタラいもがジャガイモと変化したという説があります。
すでに花が咲き,花の後には実がなることがあるのですが,この実は食用にしませ
ん。どんな実になるかは,できたとき見てください。ただ,ジャガイモはナス科の植物なので,大体の想像はできます。
いもとして養分(でんぷん)をたくわえている部分が食用で,馬鈴薯(ばれいしょ)という品種のでんぷんを「片栗粉」として売っています。元々は春先に林の中に咲くカタクリの根からとったでんぷんが片栗粉なのですが,たくさんとるのが大変なため代用しています。ちなみに,ジャガイモのいもは植物体の部分で言うと茎になります。葉の光合成で作られたでんぷんをたくわえて茎が肥大化したものがジャガイモです。
青葉の校庭
今日は,春から大分様子が変化した校庭のサクラの様子をお知らせします。
木々が葉をたくさん茂らし,すっかり青葉となっています。
3月下旬
まだ開花宣言が出ていない頃 つぼみがついてうっすらと木が赤く見えます。
4月上旬
よく日の当たる暖かい所から開花していきました。
4月上旬
ほぼ満開です。
4月上旬
満開を過ぎ,花びらが散り始めています。風が吹くと一斉に花びらが
舞います。
4月中旬
花びらはすっかり散ってしまいました。赤く残るのはしべを含めた花柄です。
5月上旬
ソメイヨシノは,花の後に葉が出ます。青葉で覆いつくされています。

花びらが散った後 葉がきれいに開いています

ソメイヨシノのさくらんぼ
花の時期には,ウグイスやヒヨドリ,ムクドリなどの鳥類がひっきりなしに飛
んできていました。また葉が生い茂り始めてからは,スズメやカラス,カッコウ
などが飛んで来ています。植物と動物の関係も調べてみましょう。
木々が葉をたくさん茂らし,すっかり青葉となっています。
3月下旬
まだ開花宣言が出ていない頃 つぼみがついてうっすらと木が赤く見えます。
4月上旬
よく日の当たる暖かい所から開花していきました。
4月上旬
ほぼ満開です。
4月上旬
満開を過ぎ,花びらが散り始めています。風が吹くと一斉に花びらが
舞います。
4月中旬
花びらはすっかり散ってしまいました。赤く残るのはしべを含めた花柄です。
5月上旬
ソメイヨシノは,花の後に葉が出ます。青葉で覆いつくされています。
花びらが散った後 葉がきれいに開いています
ソメイヨシノのさくらんぼ
花の時期には,ウグイスやヒヨドリ,ムクドリなどの鳥類がひっきりなしに飛
んできていました。また葉が生い茂り始めてからは,スズメやカラス,カッコウ
などが飛んで来ています。植物と動物の関係も調べてみましょう。
新種のタンポポ?(似ている植物パート4)
「タンポポがたくさん咲いている!」
そんな声が聞こえてきそうな様子ですが,近くに寄って見てみるとタンポポより細身です。花の形からタンポポと同じキク科の植物だと想像がつきますが…

中庭に群生しているこの花は,イワニガナとか ジシバリ(Ixeris stolonifera)と呼ばれる植物です。タンポポとイワニガナの見分け方は,葉のふちの様子です。タンポポは細長く切れ込みが深いためギザギザしています。イワニガナは円い葉がたくさん根本につきます。根が地面に広がり,しばりつけるように見えるため,地縛り(しじばり)と言われるようになりました。
そんな声が聞こえてきそうな様子ですが,近くに寄って見てみるとタンポポより細身です。花の形からタンポポと同じキク科の植物だと想像がつきますが…
中庭に群生しているこの花は,イワニガナとか ジシバリ(Ixeris stolonifera)と呼ばれる植物です。タンポポとイワニガナの見分け方は,葉のふちの様子です。タンポポは細長く切れ込みが深いためギザギザしています。イワニガナは円い葉がたくさん根本につきます。根が地面に広がり,しばりつけるように見えるため,地縛り(しじばり)と言われるようになりました。
花のシャワー
中庭に白い花をたくさん咲かせている木があります。エゴノキ(Styrax japonica)という樹木です。あと一本北東の門の辺りにあります。

花の散り方が不思議で,花の形のままゆらゆらと散ります。風が吹くと一斉に落ちてきますので,木の下にいると甘い香りのシャワーを浴びているかのようです。

木は将棋の駒に利用されることがあるそうです。また,青い実は昔,石鹸(せっけん)の代わりに使われたようです。熟した実は,火で炒ったコーヒー豆のような形でエゴサポニンという毒が含まれるため食用になりません。
花の散り方が不思議で,花の形のままゆらゆらと散ります。風が吹くと一斉に落ちてきますので,木の下にいると甘い香りのシャワーを浴びているかのようです。
木は将棋の駒に利用されることがあるそうです。また,青い実は昔,石鹸(せっけん)の代わりに使われたようです。熟した実は,火で炒ったコーヒー豆のような形でエゴサポニンという毒が含まれるため食用になりません。
カラスとスズメ(似ている植物パート3)
鳥類のカラスとスズメは校庭でもよく見られますが,雑草の名前にも「カラス」と「スズメ」が付く物があります。
カラスノエンドウ(Vicia sativa subsp. nigra ヤハズエンドウとも言われる)とスズメノエンドウ(Vicia hirsuta)です。エンドウという名前の通りマメ科の植物です。カラスノエンドウは,花の後に枝豆のようなさやができ,熟すとだんだん黒くなります。その色がカラスの色と同色であることから名づけられました。スズメノエンドウは,花もさやも小さく小さな鳥に例えて名づけられました。ほかに,カラスウリとスズメウリも大きさを比較して名前が付けられました。
さて,自然は不思議なもので形は似ているにもかかわらず,カラスノエンドウほど大きくなく,スズメノエンドウほど小さくない種類があります。なじみのある中型の鳥が思い浮かびますか?名づけようとした人も思い浮かばなかったのかもしれません。カラスとスズメの中間であることから,カラスの「カ」とスズメの「ス」を取り,その間を意味する「間(マ)」を使ってカスマグサ(Vicia tetrasperma)と名付けられました。
戸祭小では,カラスノエンドウは見つけました。スズメノエンドウは,今年別の所で見つけて来て移植しました。カスマグサはまだ見つけられていません。見つけた方はぜひ教えてください。

カラスノエンドウ
カラスノエンドウ(Vicia sativa subsp. nigra ヤハズエンドウとも言われる)とスズメノエンドウ(Vicia hirsuta)です。エンドウという名前の通りマメ科の植物です。カラスノエンドウは,花の後に枝豆のようなさやができ,熟すとだんだん黒くなります。その色がカラスの色と同色であることから名づけられました。スズメノエンドウは,花もさやも小さく小さな鳥に例えて名づけられました。ほかに,カラスウリとスズメウリも大きさを比較して名前が付けられました。
さて,自然は不思議なもので形は似ているにもかかわらず,カラスノエンドウほど大きくなく,スズメノエンドウほど小さくない種類があります。なじみのある中型の鳥が思い浮かびますか?名づけようとした人も思い浮かばなかったのかもしれません。カラスとスズメの中間であることから,カラスの「カ」とスズメの「ス」を取り,その間を意味する「間(マ)」を使ってカスマグサ(Vicia tetrasperma)と名付けられました。
戸祭小では,カラスノエンドウは見つけました。スズメノエンドウは,今年別の所で見つけて来て移植しました。カスマグサはまだ見つけられていません。見つけた方はぜひ教えてください。
カラスノエンドウ