戸祭小の自然観察

生きもの図鑑

戸祭小のフルーツ


       ビ ワ  Eriobotrya japonica

 今年は中庭のビワの木に果実がたわわに実りました。
 ビワには濃い緑色の大きな葉が年中ついているため,花は褐色のつぼみから白い花弁が開きますが,あまり目立ちません。
 しかし,花を咲き終え,やがて熟した果実は鮮やかなオレンジ色をしていて,南国のフルーツをイメージさせます。果肉が甘く,高級フルーツとして食べられています。
 また,葉や種子は薬用に使われ,有用樹木として庭木で植えられます。
 本校のビワの木には,果実を求めて鳥が集まってきています。
                     

校庭のサクラ

   サクラ Prunus

 今年も校庭のサクラの花が見事に咲き,心を和ませてくれました。
 本校のサクラは,校庭の南側と西側に全部で15本あり,どれも立派な幹の樹木です。このうち,南門の東側は,全く樹形の異なるサクラとイチョウが交互に植えられています。
 一般的にサクラというと,ソメイヨシノという品種のサクラを指します。花が多く,見ごたえがあります。戸祭小のサクラもほとんどがこの品種ですが,実は4本だけ異なる品種が植えてあるのをご存知ですか? 見つけてみてください。
(こたえは下にあります。)
 
 
 
(こたえ)校庭の南側高鉄棒の辺りと東門脇に,ヤマザクラとオオシマザクラの系統
    であるサクラがあります。  

源氏と平氏 咲き分け梅

   ウメ  Prunus mume

 本校の中庭に立派なウメの木が1本あります。
 その花をよく見ると,1本の木に白梅と紅梅が咲いています。これは「源平咲き」と言って,白梅は源氏の旗の色,紅梅は平氏の旗の色だったことに由来しています。 
 ウメは紅梅が基本ですが,樹齢が増すと,徐々に色素が薄まり,白梅になるそうです。野生のウメは白なので,紅梅が先祖がえりをした形です。
 「思いのまま」という品種かも知れません。 
 

◆紅葉の見頃◆

  紅葉 真っ盛り!

 校庭の木々が,紅葉(黄葉)のピークを迎えました。単に赤や黄,茶だけでは表現できない,葉の色のグラデーションがとても素敵です。朝日や夕日に照らされると,幻想的な景色になります。また,常緑の葉もあることで,コントラストがよりはっきりと浮かび上がります。
 紅葉は木の冬支度であり,寒さに耐えるため葉を落とします。その葉が土壌に落ちることにより,腐葉土となって養分に変わります。落ち葉は集めて,一部を教材園の腐葉土として活用したり,児童の生活科や理科の学習で使ったりします。
 モミジだけでなく,イチョウ,サクラ,ハナミズキ,ドウダンツツジ,など‥‥
    皆さんはいくつ見つけられますか?
  
 
 

戸祭小の金と銀

   キンモクセイ Osmanthus fragrans var. aurantiacus
   ギンモクセイ Osmanthus fragrans

 今年の秋も,風に乗って甘い香りが校庭に漂っています。体育館の南にある立派なキンモクセイの花の香りです。香りだけでなく,見た目もオレンジ色の小さな花をたわわにつけて,とてもきれいです。また,花が散ると地面はオレンジ色のじゅうたんを敷いたようになります。日本には雄株しかなく,実はなりませんが,挿し木で増やすことができます。

 キンモクセイと対をなすように,コミュニティーセンター前にはギンモクセイがあります。こちらは白い花を少しつけ,ほんのりとした香りを漂わせます。ギンモクセイは,キンモクセイの元になった植物で,キンモクセイはギンモクセイの変種に当たります。

 ▼キンモクセイ
 


▼ギンモクセイ