6年生 宇都宮学
6年生の宇都宮学の学習では、宇都宮の伝統文化について学びました。
「百人一首」「唄と民話」「祭りと民俗芸能」「伝統工芸」「郷土料理」について学び、特に興味をもったテーマについて詳しく調べました。
宇都宮とゆかりの深い百人一首について
昔、宇都宮城主である宇都宮頼綱が幕府から謀反の疑いをかけられ、やむを得ず出家して蓮生入道と名乗りました。蓮生は当代随一の歌人藤原定家とやがて両家は親戚になりました。
蓮生は和歌が好きになり、屋敷のふすまに和歌をしたためた色紙を張ることが流行っていたこともあって、定家に和歌を選ぶ依頼をしました。この「小倉山荘色紙和歌」がのちの「小倉百人一首」のもととなったものです。
庶民に愛された百人一首はやがて「百人一首かるた」を生み、みんなが楽しめる遊びとなりました。
宇都宮市では平成7年から「うつのみや百人一首市民大会」が開催され、毎年多くの方が参加しています。令和元年度には「同時にかるた遊びをした最多人数」のギネス世界記録に認定されました。
宇都宮に伝わる民話
「黄ぶなのお話」
昔、宇都宮に天然痘が流行り、多くの子どもが亡くなってしまいました。町の中に信心深い漁師がいて、神様に「どうか助けてください」と懸命に祈ると、「黄色いふなを食べさせると治るぞ」と、お告げの声が聞こえました。
漁師はさっそく田川に行って網を投げると、大きく立派な黄色い鮒がとれました。子どもに食べさせると不思議と元気になりました。
そこでこのご利益に感謝し、張り子の黄ぶなを作って神棚に備え、無病息災を祈りました。
正月の初詣での屋台や初市で売られている黄ぶなには、このような民話がもとになってできたものです。
宇都宮をもっと知りたい!という気持ちを高める学習です。