学校経営方針

◆令和7年度 学校経営方針◆

 

1 教育目標

(1)基本目標

 豊かな心と健やかな身体をもち,自ら考え行動するなど,意欲をもって自主的・創造的に生きることができ,日本はもとより国際社会に貢献できる人間を育成する。

(2)具体目標(目指す生徒像)

  一 敬愛の心があつく心情豊かな生徒 

  一 よく考え主体的に行動できる生徒

  一 体力気力の充実した健康な生徒

  一 当たり前なことに感謝できる謙虚な生徒

 

2 学校経営の理念

 グローバル社会の進展,情報社会・科学技術の進展,持続可能な社会づくりへの対応,感染症の影響や自然災害の激甚化など,これからの社会は予測を超えた変化が起こることが想定されている。このような中での学校の使命は,生徒に確かな学力をつけ,豊かな心を育むとともに,激動の社会を生き抜くために必要な「生きる力」を確実に身に付けさせることである。

 このために,「夢や希望に向かって挑戦するたくましい生徒の育成」を重点目標とし,人権尊重の精神を基盤に全教育活動を通じて,「認めてほめて伸ばす指導」の充実を図り,生徒の「自己肯定感」を高め,自信と誇りをもって生き生きと学校生活を送る生徒を育成したい。

 教職員は,「教職員の生き方改革」と「学校における働き方改革」を推進し,業務の効率化や労働時間の適正化を図るとともに,同僚性を高め,組織力と専門性の向上を目指す。

<目指す学校像>

 ・笑顔と潤いがある学校

 ・感動と活力にあふれる学校

 ・地域とともに歩む学校

 ・みんなでつくる 笑顔あふれる陽西中


<目指す教職員像>

 ・人間性豊かで信頼される教職員

 ・使命感と情熱をもつ教職員

 ・幅広い教養と専門性を身につけた教職員

 ・同僚性を高めた専門家集団
 

3 学校経営の方針

重点目標 「夢や希望に向かって挑戦するたくましい生徒の育成」

(1)確かな学力の育成

・確かな学力の定着を目指して,宇都宮モデルによる授業を展開し,活動のねらいを明確にしながら,「対話」を通した主体的で深い学びを促進する。

・生徒の実態を踏まえた指導方法や指導体制の工夫・改善を図るとともに,家庭学習を充実させ,生徒一人一人の確かな学力の育成に努める。

(2)潤いと活力がある学校づくり

・命や思いやり,感謝の心などに指導の重点を置いた「心の教育」を全教育活動において実践し,充実する。

・どの生徒にも温かい雰囲気で受け入れる思いやりのある学級づくりに努めるとともに,個に応じて多様な居場所を確保する。

・時間を意識した学校生活に重点を置きながら,基本的な生活習慣を身に付けさせる。

・道徳科,読書活動,あいさつ運動,交流活動等の充実を図り,教育活動全体を通して,やさしさと思いやりにあふれた心の教育を推進する。

・学校行事,部活動,体験活動等を通して社会性を養い,生徒会活動,学級会活動,清掃活動等を通して自治意識を高めるとともに,挑戦する心,あきらめない心,困難を乗り越えようとする強い意志などのたくましさを涵養する。

(3)地域とともに歩む学校づくり

・学校情報の積極的な発信と地域教育資源の活用,地域学校園・小中一貫教育の推進と地域協議会等との連携,生徒の地域貢献活動の実践等による,地域とともにある学校づくりを推進する。

・文教地区の強みを生かし,地域に根ざした豊かな食農体験活動や近隣高校との連携を図ったキャリア教育を推進する。

・保護者や関係機関等との連携を図り,生徒の教育的ニーズに応じたきめ細かな指導やインクルーシブ教育の充実に向けた特別支援教育の推進に努める。

(4)教職員の「生き方・働き方改革」の推進

・「学校における働き方改革」を推進し,業務の効率化や労働時間の適正化を図る。

・教職員の使命を自覚し,同僚性を高めながら,組織力と専門性の向上を目指す。

・定年延長制の導入を機に,仕事と私生活を見つめ直す「生き方改革」を進め,各教職員がウェルビーイング(すべてが満たされ,継続性のある幸福)を追求する。

[陽西地域学校園教育ビジョン]

  『自己の「よさ」を生かすとともに他者を尊重し,粘り強く頑張る子どもの育成』

 ~協働的な学びを通して,自己肯定感を育む教育活動の推進~
 

4 教育課程編成の方針

・「学習指導要領」の趣旨に則り,「個別の知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」のバランスの取れた育成を目指す。

・学校経営方針のもと,教育目標の実現を目指すとともに,「第2次宇都宮市学校教育推進計画後期計画」,「令和5年度指導の重点」等を踏まえながら,教科横断的な視点で各教科等の関連付けを図った教育課程を編成する。

・学校課題や重点目標,特色ある学校づくりを具現化した教育課程を編成する。

 

5 今年度の重点目標(「小中一貫教育・地域学校園」に関する重点目標は文頭に○)

(1)学校運営

〇教職員の学校経営への参画意識の高揚と組織的な企画・運営を推進する。

・教育目標実現のための学年・学級目標の設定,具体策の明確化と実践に努める。

・「命や思いやり,感謝の心などに指導の重点をおいた「心の教育」を全教育活動において実践し,充実する。」として,教育活動を展開する。

〇必要な学習機会や体験活動等を精査し,教育活動を充実する。

・ICTを活用した業務改善を推進し,事務業務の負担軽減を図り,教職員の勤務意欲を向上させる。

 

(2)学習指導

〇確かな学力の育成を目指して,学習指導要領に基づき,教育活動のねらいを明確にし,わかる授業・できる授業の実践と生徒一人一人の良さを生かす活動の充実に努める。

・習熟度別学習,ティーム・ティーチング,重点的な指導や繰り返し指導,一人一人の生徒の理解の程度や興味・関心に応じた指導など,指導方法・評価方法を工夫する。

・帯時間や放課後等を活用して,基礎的・基本的な知識・技能の定着に向けた補充学習等を効果的に行い,授業中に身に付けた知識・技能のより確実な定着を図る。

〇ICTを効果的に活用し,個別最適な学びを実現するGIGAスクール構想を推進する。

(3)児童生徒指導

〇時間を意識した学校生活に重点を置きながら,基本的な生活習慣を身に付けさせる。

・教職員は生徒との信頼関係を構築し,魅力にあふれ安心して生活できる学校づくりを推進する。

・生徒主体のいじめ根絶集会や道徳科の授業等において,生徒自らがいじめについて考え,意見を交わし,いじめと向き合うことにより,生命や人権を尊重し,差別やいじめを許さない態度を身に付けさせるとともに,規範意識の醸成を図る。

・日々のコミュニケーションに努めることはもとより,年5回の「家庭でのいじめ悩みアンケート」や年2回の教育相談と三者懇談,宮っ子ダイヤリーの活用などを通して,問題行動の未然防止やいじめゼロを目指す。

〇心の教育の充実により,自信や自己有用感,たくましさ,規範意識,思いやりなど,豊かな心を育む。

・定期的にケース会議(教育相談,生徒指導,特別支援)を開き,担任をサポートするチーム支援を行う。

・何事においても早期発見・早期対応に心がけ,早期解決を図る。

(4)健康(体力・保健・食育・安全)

・保健体育科の授業を中心に,様々な運動を経験し,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに,健康の保持増進と体力の向上を図る。

〇食に関する正しい知識や正しい食習慣を身に付けられるよう,組織的に食に関する指導に取り組む。

・避難訓練や交通安全教室を通して,安全を確保するための判断力や実践力を育成する。