校長室から校長室から
本年度の学校経営の概要

令和7年度 学校経営計画

1 教育目標

 ⑴ 基本目標 

   感性豊かで,ともに生きることを喜び,よりよい自己と社会のために考え,行動する児童の育成

 ⑵ 具体目標(具体的な児童像)

 健康で明るい子ども    よく考え自ら学習する子ども

すなおで親切な子ども   根気よく働く子ども
  ※ 児童指標  「きたえる   かんがえる   たすけあう   がんばる」

2 学校経営の理念  

  篠井小学校の歴史と伝統を重んじながら,全教職員の使命感と協働の精神を基盤として,次代を担う子どもたち一人一人が,未来社会において多様な人々と共生しながら社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓いていけるよう「心豊かでたくましく生きる力」を育む教育に取り組み,学校・家庭・地域が英知と熱意を結集し,一体となって「一人一人のよさが輝く活力あふれる楽しい学校」を目指す。

3 学校経営の方針

(1)人間力の基盤となる重点目標の実現

〇 学力の向上

 基礎・基本の確実な習得と思考力・判断力・表現力等を育むために,学びに向かう集団づくりと子どもが意欲的に取り組む授業づくり,児童の学習習慣の確立に努める。        

〇 豊かな心の育成

「特別の教科 道徳」や体験活動を核に,あらゆる教育活動を通して,生きる基盤となる道徳性を養うとともに,人権尊重の精神の涵養を目的とする教育活動を推進する。                                  

〇 児童指導の充実

 基本的な生活習慣の確立,自己有用感と規範意識の醸成,望ましい人間関係と社会性の育成を図る児童指導の充実に努める。                              

〇 健康・安全教育の充実

 生涯にわたって健康で安全で活力ある生活を実現する力を育むために,自らの身を守るための行動力や判断力の育成,心身の健康や体力の増進,望ましい食習慣の確立に努める。

(2)保護者・地域・学校園との連携(信頼される学校)

〇 保護者との連携強化

 学校からの情報発信に努め,授業参観やオープンスクールにより,開かれた学校づくりに努める。

〇 地域との連携強化

 家庭・地域・学校園内の学校及び各種団体,関係諸機関との連携を密にし,地域とともにある学校運営の充実・教育効果の向上・安全の確保に努める。

(3)活力と潤いのある学校づくりの推進

〇 活力あふれる楽しい学校づくり

 児童にとって居がいのある「活力あふれる楽しい学校」を目指し,教職員が同僚性と協働性を発揮し,社会の変化に対応する教育活動を推進する。 

〇 教職員の資質の向上

 勤務時間を意識した働き方と業務改善を推進し,教職員の使命を自覚して自己啓発と研修の充実,専門性と指導力の向上に努める。      

〇 特色ある教育課程の編成

 地域の実態や児童の特性に即した創意工夫ある教育課程を編成し,地域の教育力を生かした特色ある教育活動を推進する。(「地域とともにある学校」づくり)   


 
[晃陽地域学校園教育ビジョン]

 「未来を見据え,地域と連携し,子どもが生き生きと学ぶ晃陽地域学校園」

 将来を見据え,社会の一員として自らの役割を果たすために,その基盤となる,課題に対して自ら計画的に粘り強く取り組む学習習慣や,心身の健康を維持するための生活習慣を育成するとともに,自らの資質・能力を見極め,それらを主体的に伸ばそうとする児童・生徒の育成を図る。

 4 教育課程編成の方針

(1)関係法令,学習指導要領の趣旨を理解し,「主体的・対話的で深い学び」のある教育,栃木県教育振興基本計 画,宇都宮市学校教育推進計画等を踏まえ,各教科等の目標を達成,ひいては初等教育の目標を達成できるよう,必要な教育内容を組織的に配列する。また,今日的な社会の課題を解決するために必要な資質・能力を育成できるよう, 各教科等の教育内容を相互の関係で捉え,教科等横断的な視点で教育の内容を組織的に配列する。基礎的・基本的な知識及び技能及びこれらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,学びの原動力となる主体的に学習に取り組む態度をバランスよく養い,児童の生きる力,生涯にわたって学び続ける力を育む。

(2)児童の心身の発達の段階及び地域や学校の実態を考慮しながら,体験を通して学ぶことを重視するとともに,保護者や地域,専門家・関係諸機関等との連携・協働により社会に開かれた教育課程を編成する。

(3)小中一貫教育カリキュラムに基づき,保護者や晃陽地域学校園内の各学校と連携を図りながら,義務教育9年間を見通した系統的な教育課程を編成する。

(4)前年度の教育課程について分析・評価し,校内各種計画と関連付けながら教育課程を改善することに組織的に取り組み, カリキュラム・マネジメントにより,学年・教科等の教育活動相互の関連や地域の教育資源の活用を充実し,教育課程の一層の質的向上に努める。

  

5 今年度の重点目標(「小中一貫教育・地域学校園」に関する重点目標は文頭に○)

 (1)学校運営

  ・児童の安心・安全に最大限留意し,信頼される学校を目指す。特に,いじめと不登校対策,交通安全に重点を置く。

  ・児童一人一人の資質・能力を最大限伸ばせるよう,しくみを整え,教育課程を工夫し,職員の資質向上を図る。

  〇地域の思いや願いを受け止め,「地域とともにある学校」を目指す。

(2)学習指導

・主体的に学び,自分の思いや考えを伝え合うことができる授業の実践

・本校において課題のある単元の指導計画及び評価計画の見直し 

(3)児童生徒指導

・自己のよさを活かし,他のよさを認め,尊重する態度の涵養

〇夢や目標を抱き,粘り強く(協力しながら)取り組む態度の涵養

〇あいさつの取組と思いやりをもった行動の推進

(4)健康(体力・保健・食育・安全)

・自己の健康,安全,体力に関心を持ち,よりよい生活を実践する児童の育成

 

6 学習指導,児童生徒指導,健康(体力・保健・食育・安全)に関する取組 

※ 様式2~4参照

 

7 特色ある学校づくり等に関する取組

(1)育てたい資質・能力

・「みどり活動」を見直し,種まき(苗植え)から収穫までのプロセスを体験すること

を通して,自然への理解と自然愛護の心や態度の育成,勤労,生産,収穫の喜び,持続可能

な社会づくりへの関心等を育む。

・「ふれあい活動(地域の高齢者を招いた学習活動及び縦割り班での活動)」を推進し,

高齢者や地域の方々,異学年縦割り班での交流を通して,相手を尊敬し感謝する心,思

いやりの心を育むとともに,望ましい人間関係を醸成する。

(2)具体的取組(提案型予算「頑張る学校プロジェクト」に関する取組には文頭に◇)

◇①「みどり活動」(地域の方からの学び活動)

野菜の栽培(ポタジェガーデン・学年教材園 等),収穫,食事(給食)

◇②「ふれあい活動(地域の高齢者からの学び活動)保護者とともに」

 保育園との交流,しのいの郷との交流,運動会,奉仕活動,クラブ活動,高齢者等へのお礼の手紙,高齢者との交流活動(昔の道具,空気鉄砲・水鉄砲,七輪もち焼き,昔遊び,風車・紙飛行機,うどん作り,グランドゴルフ 等),ボランティアによる読み聞かせ

◇③「ふれあい班活動(縦割り班での活動)」(異学年同士での学び活動)

「みどり活動」花いっぱい運動,遠足,なかよしタイムでの遊び,しのいクリーン作戦,6年生を送る会,縦割班清掃 等

8 本市の重点施策・事業との関連

(1)地域とともにある学校づくり(「魅力ある学校づくり地域協議会」との連携・協働を含む)

 ①基本的考え

 学校,保護者,地域が連携・協働して地域の特色を生かした事業を展開し,児童の豊かな人間性をはじめとする資質・能力を育成するとともに,学校が地域協議会や地区センター等と連携して地域のプラットフォームとしての役割を果たせるよう努める。

  ②主な取組

・体験活動(みどり活動)と交流活動(保護者(親子)・高齢者とのふれあい学習,篠井保育園や「しのいの郷」との交流活動など)の充実 ・学習支援(昔のくらし・遊び等の体験指導,読み聞かせ,ミシンボランティア等)の推進

・環境・安全活動(安全指導,交通安全標語募集と看板設置,環境点検,環境美化活動等)

・地域との交流(地域体育祭・文化祭等への参加・出品等)

・オープンスクールや土曜授業,学校ホームページでの広報活動の推進

(2)小中一貫教育・地域学校園  

  ①基本的考え

  学校生活適応と学力保障を目指して,義務教育9年間を通した系統的な指導と地域の教育資源を生かすとともに,地域学校園の連携を促進する。

 ②主な取組

・相互乗り入れ授業  ・授業の公開や参観  ・小中合同あいさつ運動の実施

・学校園共通取組「あいさつ 姿勢 返事」の推進 ・小学校6年生の進学先中学校訪問

・学校園冒険活動交流プログラムの実施   

・保健,安全,食育,図書館教育,事務等の情報共有と連携事業の実施

(3)不登校対策 

①基本的考え

「認め励ます教育」を推進し,一人一人の児童の自己肯定感を高めながら,居がいのある温かい雰囲気の学校・学級づくりに努める。また,職員全員が一人一人の児童の特性や背景を把握しながら寄り添い,関わり,理解し,保護者や専門家,関係諸機関と連携・協力して組織的に未然防止と早期の発見・早期からの対応に取り組む。

 ②主な取組

・居がいのある学校・学級づくり(個性の尊重,活躍の場の設定,認め励ます教育)

・道徳教育,人権教育,体験活動,交流活動等を通した心の教育の充実

・教育相談,いじめに関するアンケート,Q-Uの実施と活用

・校内支援委員会,いじめ等対策委員会等の開催と組織的な支援体制の構築

・保護者との連携,共通のビジョンによる取組

・スクールカウンセラーや関係諸機関との連携

(4)GIGAスクール構想

 ①基本的考え

 GIGAスクール構想の実現を目指し,すべての児童・教員が,一人一台端末を文具の1つとして授業及び日常的に活用できるようにし,令和7年度までに協働学習ツール等を活用した授業を行えるようにする。

②主な取組

・情報教育年間指導計画に基づき,発達段階に合わせて,より良い情報の使い手となる

ための教育を体系的・継続的に指導

・デジタル・シティズンシップ教育(以下DC教育)を家庭と一体となって推進

・家庭における学習をサポートできるようなパソコンを活用した学習を推進

・プログラミング教育年間指導計画に基づき,プログラミングを体験しながら,PCに

意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付ける学習活動の実施

(5)宇都宮学

 ①基本的考え

  郷土宇都宮の歴史や伝統文化,産業などについて,体系的な学習を行うことを通して郷土への愛情や誇りをもち,よりよい社会を作る担い手となるとともに,未来に向かって主体的に生きていくための資質・能力を育成する。

 ②主な取組

・各教科及び給食など年間指導計画を活用し,横断的に学習することにより宇都宮の

特色や魅力に関する事項についての知識を身に付け,郷土のよさを継続的に指導

・宇都宮市や身近な場所に関する校外学習を通して,郷土の未来を考えたり,魅力を

表現したりして未来を切り拓いていこうとする実践的な態度の育成