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2021年8月の記事一覧

きよきた歴史散歩その19 校長室の牛の版画

校長室に「牛」を描いた版画があります。


実に堂々とした牛で,穏やかな表情には風格があります。


左下には「寛」と読めるサインとはんこがあります。

調べてみると,「米陀寛(よねだかん)」という人の作品でした。
米陀寛(1917~2005)は本市出身の日本画家で,1967年の日展で「牛」が特選に入りました。校長室の「牛」がその作品かどうかは分かりません。また,1969年の日展でも「北辺」という作品で特選と白寿賞を受賞しています。1981年には栃木県文化功労章を受章しました。

作品の右下には,「H.C.」と手書きの文字があります。

これは「Hors Commerce(オル・コメルス 仏語)」の略で,「非売品」を意味し,寄贈する作品に記されるものです。

額の裏面のメモから,この作品が,1999年9月8日に,当時本校の教頭だった卯栁祥子先生から寄贈されたことが分かります。

卯栁先生は鐺山町にお住まいでした。

【今日のスペシャルな2枚】
蟻が蝶の羽をひいて行く。


ああ ヨットのやうだ。

三好達治の「土」という詩,そのものの場面に遭遇しました。