学校の様子

リコーダーの練習

 現在,新型コロナウイルスの感染状況は比較的落ち着いていますが,学校では感染対策に細心の注意を払いながら教育活動を続けています。特に注意を払う活動の一つにリコーダーなどの楽器の演奏があります,室内でマスクを外し,楽器に息を吹き込むため,感染者が増えている時期には活動を見合わせることもあります。

 感染のリスクは避けたい。でも,子どもたちの学びの機会は保障したい。5,6年生の音楽の担当者は考えました。まず,自分が演奏している「お手本動画」を撮影し,子どもたちが自分のパソコンからいつでも見られる掲示板に投稿しました。子どもたちは,この動画を見ながら,音楽の時間には指の練習をし,音を出す練習は自宅でできるようになりました。また,自宅で練習した様子を各自が撮影し,動画を「宿題」として提出しました。

 これで,一人一人の練習の機会は確保できました。でも,みんなで音を合わせる合奏の楽しさも味わわせてあげたい。そこで,「屋外で,間隔をとればよいのではないか」と考え,先日,6年生全員を屋上に連れていき,十分間隔を空けた上で,思う存分リコーダーの練習をしました。

 「必要は発明の母」という言葉がありますが,そのとおりだと思います。まだまだ生活上の制約は続くと思いますが,「子どもたちのためにこうしてあげたい」という願いはしっかりもって,職員みんなで知恵を出し合って実現を図っていきたいと思います。