学校日記

今日はお月見献立

 今日の給食は十三夜にちなんだお月見献立でした。子供たちは、秋を感じるおいしい給食をいただきながら、学校栄養士のお話を聞きました。そのお話もご紹介します。

【今日の献立】

栗おこわ、牛乳、ハンバーグ和風ソース(ハンバーグはウサギ型)、おひたし、かんぴょうの卵とじ、お月見ゼリー

【学校栄養士の話】 

 今日は約150年前まで使われていた昔のこよみの9月13日にあたり、この日を十三夜といいます。十五夜を中秋の名月や芋名月と呼ぶのに対し,十三夜は後の月や豆名月,栗名月ともいいます。

元々昔のこよみでは,毎月13日の夜を「十三夜」といっていましたが、9月13日の夜は、十五夜についで美しい月とされ、平安時代に宴を催すなど月を鑑賞する風習が始まったといわれています。十五夜は中国から伝わったものですが、少し欠けた月を愛でる十三夜は日本固有の風習で、秋の収穫祭の一つではないかと考えられています。

日本では昔から、十五夜に月見をしたら,必ず同じ場所で十三夜にも月見をするものとされていました。これは十五夜だけ観賞するのは「片見月」といって縁起が良くないと言われていたからです。十五夜に比べてあまりなじみがないかもしれませんが、日本独自の文化でもありますので、十三夜のお月見もぜひ楽しんでほしいです。

十三夜では,縁側や窓辺などのお月様の見えるところに,すすきや秋の七草を飾ったり,月見団子や大豆・栗を中心とした秋の農作物や果物をお供えします。それにちなんで,給食では栗の入ったおこわが出ています。秋の七草とは,萩(はぎ)・桔梗(ききょう)・葛(くず)・撫子(なでしこ)・尾花(おばな※「すすき」のこと)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)で,春の七草はお粥にしていただきますが、秋の七草は見て楽しみます。尾花(すすき)には,魔除けの力があると言われています。月見団子は地域によってさまざまな形のものがあり,十五夜の時には15個でしたが,十三夜では13個飾ります。

日本では月の模様を「餅をつくうさぎ」に見立てることが多いため,うさぎの形やイラストのものがたくさんありますが,国によっていろいろな見方があります。例えば,北ヨーロッパでは「本を読むおばあさん」,南ヨーロッパでは「カニ」,アラビアでは「吠えているライオン」,インドでは「ワニ」,南アメリカでは「ロバ」などだそうです。みなさんにはどんな風に見えるでしょうか。そんなことを考えながら月を見るのも楽しいですよね。

今日の給食のデザートにはクイズもついていますので,給食を食べながら考えてみてください。問題が人によって違いますので,給食を片付けた後お友達とクイズを出し合ってみると新しい発見があるかもしれません。