学校日記

初午献立

 今日は「初午」の日。2月最初の午の日で京都の伏見稲荷大社の神様が人間社会に降りた日がこの日であったといわれ、全国の稲荷社を祭る日です。栃木県では初午の日に,栃木県を代表する郷土料理である「しもつかれ」を食べる風習があります。しもつかれは,昔の暦の2月初午に作り、わらで作った入れ物(ワラツト・ツトッコ)に入れ、お稲荷様に赤飯とともに供え、農作物の豊作や商売繁盛,暮らしの安全を祈りました。しもつかれは,鬼おろしといわれる、竹でできた目のあらいおろし器で,冬の野菜として貯蔵しておいた大根や人参をおろし、節分の残りの大豆、塩引きサケの頭、酒かす・油揚げなどとともに大きな鍋で煮ます。もともとは塩鮭の塩分だけで特別な調味料は使わずに作りますが,各家庭で代々受け継がれてきた味や調理法があるため,家庭によって味が違うので,昔の人は、橋を渡らずに7軒の家のしもつかれを食べると、病気にかからず長生きするといいました。残り物を上手に活用した料理で,消化もよく栄養的にもすぐれた,昔の人たちの生活の知恵が生み出したエコな料理なのです。給食では子供たちも食べやすいように,鮭の頭は使わずに身を使い,酒粕も量を少なくして作っています。

▼鬼おろし

【初午献立】赤飯、牛乳、しもつかれ、豚肉のみそ漬け焼き、ごまあえ