算数から数学へ
小学校では算数といっていたのが、中学校では数学という言い方に変わりました。それでは、算数と数学はどうちがうのでしょうか。
(1) 積み上げていく教科である。 | 
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学年が進むにつれて、程度は高くなってきます。したがって、前の学年の内容がわからなければ、そのあとの学年の内容は理解できません。いろいろな知識が総合されないと解けない問題も多くあります。コツコツと長い時間をかけて努力しないと本当の実力はつきません。
(2) 理論を追う(考え方を表現する)教科である。
どんな問題を解くときでも、明確な理由をふまえて、筋の通った考え方・説明ができるようになることをねらいとしています。
小学校の内容と中学校の内容が途中で切れているわけではありません。今まで小学校で勉強した算数の内容がいろいろと発展して中学校の数学の内容になっています。ですから、小学校までの内容(かけ算九九、わり算、少数・分数の計算など)も、常にふりかえり、反復練習するなど、わかるようにしておくことが大切です。
学習の方法 さあ、中学生になったのだから、はりきって、数学にとりくんでみよう!!
① 勉強は毎日やること(効率的に毎日30分やる)
これによって、頭が数学に慣れ、新しい数学を受け入れる基礎ができてくること
になる。
② ノートと対話せよ
数学とは、考え方を表現する学問である。常にノートを用意し、自分の考え方を
書き表すと自分の弱点やまちがい箇所が明確にわかってくる。
- 数学を敬遠したりしないで、自分もできるのだという自信をもって努力しよう。そうすれば、難解な問題でも徐々に解けるようになり、次第に数学がおもしろくなってくるものです。
- わかるまで粘り強く考えよう。簡単にあきらめず関連のある既習事項などよく復習するなどして、粘り強く考えることが思考力を高めることになるのです。
- 紙と鉛筆をめんどうがらずに使おう。「こんな問題はやらなくても…」などと言わずに、必ず計算したり、図や表を実際に書いてみることが大切です。書くことによって、解決の糸口が見つかるものです。
- 一つの解決法だけでなく、角度を変えていろいろな方向から考えてみよう。応用力をつけるためにも類似問題で繰り返し練習することが大切です。
ノートの書き方- (1)自分で予習したこと、授業で学習したこと、復習したことは区別して記入する。
・別冊法……予習帳、授業帳、復習帳
・コ-ナ-法……1冊のノ-トを区切る
- ノ-トのコ-ナ-を利用して、日付・ペ-ジ・問題の番号などは必ず書く。
- まちがった時は、その箇所を消しゴムで消さずに、赤または青など色ちがいのもので記入する。
- 重要なところは赤で書き、一目でわかるようにしておく。
- 内容が一目でわかるように矢印・記号・図・箇条書き・色鉛筆などを使い工夫する。
- 計算練習のしかた
──計算練習の六原則──- 途中の計算は、とばさないで、くわしくかこう。
- まちがった計算は大切にしよう。消さないで、必ず残しておく。
- まちがったら、必ず原因を確かめて、正しくなおす。
- 計算用紙を使わない。ノ-トにはっきりかこう。
- 数式は、はっきり、わかるように、大きくかこう。
- ある程度のスピ-ドをつけよう。(速く、正確に!)
テスト
- 毎日の勉強、一問ごとの勉強をしっかりやっておこう。(完全マスタ-してテストに臨むこと)
- テストの結果は、自分の学力がどのくらいついたかを反省するのだから、できなかった 問題は必ずやり直してみることが大切である。
- テストの問題用紙をとじておいて、復習のために役立てるようにしよう。