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秋の宮っ子ランチ

11月11日に,宮っ子ランチを実施しました。

《献立》 麦入りごはん 牛乳 モロのから揚げ 切干大根のポン酢あえ 船頭鍋 梨

 

 江戸時代,鬼怒川は東北地方と江戸を結ぶ物流の大動脈として整備され,宇都宮にも鬼怒川沿いに河岸がつくられて,たいへん賑わいました。

 この献立の汁物は,鬼怒の船頭鍋です。これは鬼怒川で江戸へ物資を送る船を操る船頭さんたちが,地元の食材をふんだんに使って食べていた料理だそうです。みそ味の上り鍋としょうゆ味の下り鍋の2種類がありますが,今回はみそ味の上り鍋です。

 モロのから揚げに使われているモロは,サメの一種です。サメは腐りにくく,冷蔵技術の未発達な時代には,海なし県にとって,貴重な海の魚でした。なので,海のない宇都宮でも,サメを食べる食文化が根付いていました。

 切干大根のポン酢あえに使われている切干大根は,江戸時代から食べられてきた保存食で,冬の交通の便が悪くなる北関東では,重要な食品源でした。

 デザートは,栃木県の特産梨で「にっこり」という種類です。「にっこり」の名前は,栃木県の名所である「日光」からきています。

 鬼怒川が物資の運搬に重要な役割を果たしていたことを伝え,食材をおいしく食べるための先人の知恵を知ることのできる献立となっています。