戸祭小の自然観察

青くさい香り

 観察をするときは,目で詳しく見るだけでなく,危険でなければ触れたり,においをかいだり,音や声を聞いたり,大きさを計測したり,時には味わってみたりと感覚をフルに使って「みる」ことが大切です。
 今回は,画像や言葉では伝わらないにおいに特徴がある草本です。以前,ハーブ類の紹介をしました。シソ科の植物は大体,葉や茎に香りがあり,それを人々は利用してきました。下の写真は,ムラサキ科のキュウリグサ(Trigonotis peduncularis)です。
名前の由来は,葉をもむときゅうりのような青くさいかおりがすることからきています。オオイヌノフグリのような青い花で,大きさは3~5㎜でとても小さいです。中庭や多目的室北側など,いろいろな場所で雑草化しています。見つけたらぜひ,葉を採って香りを体感してみてください。