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ICTを活用した授業
本市は、昨年度に全小・中学校に1人1台端末が配備され、今年度は各教科等の学びを深めるためにどのような活用が有効なのか各学校で実践しております。
本校でも、朝の活動や家庭学習でデジタルドリルを活用したり、授業においても探求的な学習過程で情報収集したり、まとめや発表でプレゼンテーションソフトを使ったりしています。また、理科の観察や体育の実技において写真や動画を撮影・保存をして、学習過程を可視化することもあります。さらに、友達と意見を共有したり、比較や検討したりするときにも活用することが増えてきました。
そこで、今回は、校内研究授業で活用した例の一端をご紹介します。
(1)7月11日 4-2 社会科
教員による自作教材を使って、資源物の分類を行いました。
その後、資源物の再利用についてペットボトルや瓶などから自分で対象を選び、動画などを通して理解し、それをワークシートにまとめました。すべて個人作業です。この後、全体で、調べた資源物ごとに再利用の仕方を確認しました。
放課後、小グループの授業研究会を実施し、ICTの活用の有効性について考察しました。今回は、自作教材や、子供たちが調べやすいように動画を精選している授業準備がよかったと話合いに出ました。
(2)7月21日 6-2 家庭科
校内の汚れについて、分担場所に行き、観察や撮影・実物の収集などをグループに分かれて実施しました。
その後、学級に戻って各班の発表から、校内の様々な場所の汚れについて確認しました。タブレットを自分たちで操作し、発表する6年生の作業の素早さに感心します。使いこなしていることが分かります。
授業研究会では、1時間の授業のなかで、分担場所の調査・発表、そこから自分の課題を設定して次の学びにつなげていく流れについて、ICT活用ならではの時間短縮であったという話が出ました。
(3)9月14日 6年生 算数科桃太郎コース
色がついた部分の面積を求める課題を、担当教員か児童のタブレットに配り、各自タブレット上で解決に向けて取り組みました。タブレットを使うメリットの一つとして、図形への書き込みが容易です。もちろん、消したり書いたりの試行錯誤ができます。
解答は手書きでも文字入力でもできます。自分の考えが相手に伝わるように、式だけでなく言葉も含めて書いている児童がいました。その力を高めていきたいものです。また、友達の解答も、テレビで確認したり、自分のタブレットで確認したりできます。自分の考えと比べて友達の考え方は同じなのか、違う場合はどのような考え方をしたのかを見ることができます。代表者の発表によって解答の確認をし、その後、自分のペースで類似問題を解いていました。
授業研究会では、協働学習支援ツール「スクールタクト(schoolTakt)」の活用について、ICT支援員さんから他校の例などの紹介がありました。
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の両方を可能にするICTの活用の研究に、先生方も意欲的に挑戦しています。ICTは学ぶ手段であって目的ではないことを忘れず、これらの挑戦が子供の学びにつながることを願っています。