児童の活動(平成25年度)

2013年12月の記事一覧

盲導犬ふれあい教室

 総合的学習で4年生は,福祉の学習をしています。今日は体育館で盲導犬の体験学習をさせて
いただきました。この学習は,宇都宮市役所の障がい福祉課が,子どもの頃から障がいや障がい者
への理解を深め,福祉の心を育成するため実施している「盲導犬ふれあい教室」事業を活用させて
いただき,実際の体験には,公益財団法人 東日本盲導犬協会のご協力をいただきました。


 まず,指導員の堂岡先生から,盲導犬の基礎知識や「目が見えないということ」そして「そのための
生活の工夫」などについて説明がありました。探検バインダーにメモを取りながら,先生の話を真剣
に聞いていました。

  
 そしていよいよ体験歩行ですが,その前に,もう一人(頭)の先生を紹介いたします。盲導犬訓練犬のベム君です。現在一人(頭)前の盲導犬目指して訓練中だそうです。体験する前に,指導員の先生と
一緒に歩き方の実演をしてくれましたが,人とのコミュニケーションがしっかりとできていると思いまし
た。子どもたちは,アイマスクをして盲導犬と一緒に歩きます。事前に体育館には,パイプ椅子や
カラーコーンなどでコースを作っていただきました。
  
 さあ,アイマスクをして,ベム君に誘導していただきましょう。
 曲がり角はきちんと止まって,安全を確認しています。また障害物があるところはその幅を認識して,
避けて案内してくます。みんなから感嘆の声が上がります。「ベム君,すごい。」
  
 そして最後には,「ありがとう」の意味を込めて,頭をなでであげます。
  

 体に障がいがある人の目や耳,手足となって働くよう訓練された犬を「補助犬」といいます。補助犬
には,次のような種類があります。
 ・盲導犬 目に障がいのある人と一緒に歩き,道を安全に歩けるようサポートします。白または黄色
    のハーネスという胴輪をしています。
 ・介助犬 体に障がいのある人の手足となり,ドアを開閉するなど,日常生活をサポートします。
    外出時には介助犬と書いた胴輪をしています。
 ・聴導犬 耳に障がいがある人に,生活上必要な音を知らせて,行動をサポートします。外出時には
    聴導犬と書いた胴輪をしています。

 時々盲導犬などの補助犬が,世間の誤った知識や誤解によって,公共施設に入れなかったという話
を聞きます。しかし法律(身体障害者補助犬法)により,公共施設・公共交通機関・飲食店・商業施設
・病院等の不特定かつ多数の方が利用する施設・そして従業員50人以上の民間事業所(職場)では,
施設等に著しい損害が発生し,施設等の利用者が著しい損害を受けるおそれがあるのやむを得ない場合を除き,補助犬の同伴を拒むことはできません。
              【この内容は政府広報オンラインから引用しました。詳しくはここをクリックしてください】

 盲導犬は日本全国で1000頭あまりいるそうです。そのうち栃木県では10頭が働いています。
日本には「身体障害者手帳(視覚障害)」を交付された人が32万人いらっしゃることを考えると,まだ
まだ少ない数字です。困っているすべての方々に広く普及していくためには,行政や諸団体による
人的,財政的,制度的支援や整備の他,私たちが正しい知識と,それに基づいた社会全体の理解と
醸成が必要であることを感じました。

 
 今日の校長室のお客様。
 公益財団法人 東日本盲導犬協会の指導員,堂岡先生とベム君です。
 本日は大変お世話になり,ありがとうございました。