児童の活動(平成25年度)

2013年9月の記事一覧

中秋の名月

今年のもうひとつの天文ショー?

 今年の「十五夜」つまり中秋の名月は,今日9月19日(木)です。中秋の名月とは,旧暦の8月15日に出る月のことです。15日の夜なので十五夜と呼ばれています。旧暦とは月の満ち欠けを中心とした
暦のことで,日本では明治6年から太陽を元にした新暦になっています。(白沢っ子なら,明治6年と
いうとピンときますね。そうです,白沢小学校ができた年ですね。)

 旧暦は今の日付と比べて約1ヶ月ほど遅れています。これは月の動きだけで暦を作ると,1ヶ月が
約29.5日となります。これですと今の1ヶ月の30日や31日よりちょっと短いので,これでカレンダーを
つくると,1年が364日で終わってしまいます。これが続いていくと,月と季節がどんどんずれていってしまうので,3年に1回くらいの割合で「閏月(うるうつき)」という月を入れて調整していました。ですから江戸時代ではたとえば5月の次は6月にならず,閏5月なんていう月があったのです。新暦には閏月がありませんので,旧暦でみるとだいたい1ヶ月くらい遅れるということなのです。


 というようなことを書いていましたら,職員室の先生方から「月が出てきましたよ」と教えていただき
ました。見ると白沢小学校の東側の竹やぶの上に,まんまるのお月さまが顔を出していました。

 
 

 今日の月の出は,午後5時21分(宇都宮)でした。
 完全な満月となる時間は,午後8時13分。その時の月齢は13.9(新月から数えて13.9日目) 
南中時刻 午後11時36分(真南になる時刻)です。
 

 今年のもうひとつの天文ショーというのは,中秋の名月(十五夜)と満月が同じ日であるとうことです。そう聞くと,「えっ!十五夜っていつも満月なのでは?」と思われますが,上記のように1ヶ月が29.5日と半端だったり,月が地球を回る軌道が楕円であったりすることにより,新月から満月まで13.8日から15.8日とばらつきがあるのです。平均すると新月から満月までは14.8日だそうです。
 このように,中秋の名月は旧暦の8月15日と決まっていますが,月の満ち欠けがばらつくため,毎年,中秋の名月と満月が一致しないのです。今年はそれがぴったりと一致しましたが,次に一致するのはなんと8年後の2021年!東京オリンピックが終わった翌年ということになります。


 ずいぶん先のことですねぇ・・・ その頃,みんなは何をしているのかな?

 
 午後8時の月です。満月中の満月です。