活動の様子(H26)

歯の健康教室

小学生も歯が命!!

 今年も3年生対象に,本校の学校医である,中島 隆先生に来校いただき,歯の健康教室を行いま
した。3年生は2クラスですので,ランチルームを使い,先生のお話しと,ブラッシングの実技のご指導
もいただきました。

 

 まず,むし歯ができる仕組みから教えていただきました。むし歯には,4つの条件が揃わないとならないそうです。
 (1).歯の質 ・・・・⇒
 (2).甘い食べ物・⇒
 (3).細菌 ・・・・・・⇒  
                                    +(4).時間 ・・・・・・⇒ むし歯

 では,条件と整わせないようにするには・・・・
 (1). 歯の質が弱いと,むし歯になりやすくなります。しかし歯の質については人それぞれ体質や
          個人差があるので,根本的な改善が難しいです。なので日々の食生活や生活習慣の見直し
          と改善を心がける事がむし歯菌を減らす対策となります。

 (2). お口の中や,歯の隙間などに残っている,食べカスに含まれる糖分が,むし歯菌の栄養と
          なります。虫歯菌はその糖分を分解して酸を出します。この酸が歯を溶かすのです。

 (3). お口の中には,たくさんのむし歯菌(ミュータンス菌など)がいます。これを全て殺菌することは,
          とても難しいです。

 (4). 食べ物や飲み物をとってから,ブラッシングまでの時間が長ければ長いほど、むし歯になりや
          すくなります。

 したがって,この4つの条件のうち,私たちでもすぐにできることは,2.と4.ですね。そのどちらかでも
実行できれば,むし歯は防ぐことができるのです。

  
 では,まず(2)から見ていきましょう。
  甘いもの,みんな大好きだよね。ケーキにチョコレートにジュースにお菓子。
 それらの食べ物にどのくらいの糖分は入っているのでしょう。
  

 ジュースだけでみると                               角砂糖だと
         オレンジ100%ジュース(500ml)・・・・・・・・・58g      16個
         コーラ(500ml)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55g        15個
         スポーツ飲料(500ml)・・・・・・・・・・・・・・・・・・23~33g 7~9個
         ミルクティー(500ml)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29g         8個
         缶コーヒー(小)微糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6g            2個
         缶コーヒー(小)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14g          4個
         チョコレートシェイク(ハンバーグショップ)・101g        28
 という驚異的な量です。これでは,むし歯の問題だけでなく,カロリーの摂り過ぎになります。

 次のお菓子を見てみましょう。 お菓子は100g当りの糖分量です。

 あめ 97.5g チョコレート 51.5g
 ガム 96.9g ショートケーキ 45.6g
 せんべい(甘口) 85.7g くし団子(あん) 44.3g
 せんべい(塩) 82.3g 水ようかん 37.8g
 キャラメル 77.9g ワッフル 35.3g
 かりんとう 74.5g エクレア 22.1g
 ようかん 66.9g ババロア 20.0g
 カステラ 62.6g プリン 14.7g
 どら焼き 55.4g コーヒーゼリー 9.5g

 最近,テレビコマーシャルで良く聞くキシリトールですが,虫歯の予防になると言われるのは,糖類と
ちがって虫歯菌が,キシリトールから酸を作れないためです。なるべくなら,このようなものが入って
いるものが,むし歯予防に良いとのことでした。


 3時間目は,歯科衛生士さんの指導により,ブラッシングの勉強をしました。歯をピンクの染める染色剤を使って,磨き残しを調べます。

  
 最初は,鏡など見ないで自分が普段している磨き方で,歯磨きをしてみます。それから鏡を見てみる
と,「あら~」 こんなにも磨き残しが・・・
  

 自分が磨き残しやすい歯をプリントに記入していきます。自分の癖で,磨き残しやすい場所がわかれ
ば,この次からそこを意識して磨けますね。

 中島先生,歯科衛生士さん,本日はありがとうございました。