児童の活動(平成25年度)

職員会議

今年度の学校課題解決のための実践的の推進
平成25年度 現職教育計画より

 学校の教職員は,学校教育目標達成のための実践的・現実的な課題解決に取り組むことにより,
専門的な知識・技術・資質の向上を図るとともに,教職員としての自覚と連帯感を深め,職業意識や
勤労意欲を増進することに努めています。これらの目的を達成するため研修会に参加したり,学校
の課題を解決するための実践的研修を日々行なっています。
 

 今年度の白沢小学校の学校課題は昨年度に引き続き,『安全意識を高め,よりよい生活ができる
児童の育成』という研究主題で,副題として,「~正しい予測力・判断力・行動力の向上をめざして~」
とし,子どもたちの安全について研究・実践していくことにしました。

 子どもの安全は大人が守ることは基本的で重要なことです。これまでも皆様方のご協力により学校,
家庭,地域が互いに連携しながら,子どもたちの安全を守る取り組みを推進してまいりました。しかし
子どもたち自らが,自分の身の周りに存在する危険について意識を高めるともに,危険を回避する
ための実践的態度を育成することも,重要なのではないかと考えました。子どもたちひとりひとりが
危険予測能力や危険回避能力を高める具体的な取り組みを推進していくことが本校の課題として
求められていると思います。

 そこで本校が目指す児童像として
 (1)起こりうる危険を正しく予測できる子
    ⇒安全マップの作成,危険予測・回避能力の育成,日常的な安全指導
 (2)直面する危険に対して正しく判断できる子
    ⇒安全マップの作成,身近な例を用いた児童集会の実施,
 (3)自他の安全を考えて最善の行動がとれる子
    ⇒基本的な生活習慣の定着,規範意識の高揚,ケガを回避する運動指導
  
発達
段階
 起こりうる危険を正しく
 予測できる子
 直面する危険に対して正しく
判断できる子
 自他の安全を考えて最善の
行動がとれる子
低学年 身の回りに潜む危険に気付く
ことができる。
 危険を回避するためのきまりや約束
を守ろうとする。
 危険がせまったとき,近くの大人に
知らせ,指示にしたがうことができる。 
中学年 様々な場面で起こる危険に
気付くことができる。
 危険を回避するにはどうしたらよ
いか,きまりや約束をもとに考える
ことができる。
 危険が迫ったとき,周囲に状況を伝え,自ら安全な行動をとることができる。
高学年 様々な場面で起こりうる危険
を予測することができる。  
 きけんを回避するためのよりよい方法
を状況に応じて考えることができる。  
 危険が迫ったとき,身近な人々とともに,状況に応じた適切な行動をとることが
できる。
   上記を達成するための具体的な取り組みは以下のとおりです。
 (1)発達段階に応じた日常的な安全指導の充実
  ・安全に関するアンケートの実施と分析
  ・基本的な生活習慣や規範意識の高揚に関する指導の工夫
(2)安全教育の実施
  ・避難訓練,交通安全教室,自転車免許などの学校行事の実施
  ・ふり返りカードの活用
(3)危険予測能力・危険回避能力を育てる学習の構築
  ・学級活動や各教科,道徳における安全教育の実施
(4)けがや危険を回避できる運動指導の実施
  ・体育の授業における自己防衛のための基礎的な動きづくり・体力づくり
  ・調整力や瞬発力等の「動的バランス」の育成 
(5)児童会を活かした安全集会の実施と委員会組織を活かした安全意識向上
  ・全校集会など,ねらいに応じた安全集会の実施
  ・各委員会の特色を活かしたスローガン・ポスターづくり
(6)安心・安全マップの作成と活用
  ・子どもたちの視点から危険個所,危険予測箇所の洗い出しと視覚化
(7)安全意識を促す環境の整備
  ・学校施設,設備の安全点検,整備の実施
  ・安全意識向上のための掲示物の工夫
(8)学校・家庭・地域・関係機関などと連携した安全教育の実践
  ・教職員,保護者,地域ボランティアによる登下校見守り・安全点検
  ・地域の人的教育力との連携を図った各種避難訓練の実施
 今年度は,このような方針で進めてまいりますので,皆様方のご理解
とご協力をよろしくお願い申し上げます。