サッカーファンの方々なら,まだ記憶が新しいと思いますが,平成23年8月4日,松本山雅FCの松田直樹選手が、練習中に急に倒れ、34歳の若さでそのまま帰らぬ人となりました。Jリーグが開幕した 年に、横浜マリノスに入り、横浜Fマリノスではキャプテンも務め、「ミスターマリノス」とサポーターたちに愛されてきた選手でした。練習場所だった公園にAEDが設置されていなかったことは、大きな課題を 残しました。 心臓突然死が起るのは成人だけではありません。特に子どもに多いのが心臓震盪(しんぞうしんとう)です。心臓震盪は、30歳までに多く、特に胸壁のやわらかい子どもに起こりやすい症状です。 胸部に衝撃が加わった時に、心臓のリズムが崩れ、心臓の痙攣、つまり「心室細動」が起きます。心臓震盪は外傷が無くても、軽く当たっても起ります。ただ当たった勢いやショックで倒れたように見えるかもしれませんが、非常に危険な状態なのです。 野球やソフトボールの球が胸にあたった時の事故例がほとんどですが、空手の正拳突き、サッカーやバスケットボールを胸で受けた時、子供同士のふざけあいなどでも起こった事例があります。 そんなとき,私たちは冷静に事態を見極め,一刻も早く処置をすることが重要です。万が一の事態は,学校ばかりでなく,地域や出先などでも起こりえます。このような訓練によって,いざという時にはすぐに対処できるよう心掛けています。
ちなみに,本校のAEDはどこにあるか,ご存じですか? 正解はこちら⇒  |