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非常災害発生時児童引渡し訓練

お休みの日,保護者・地域の皆様ありがとうございました

  昨年度より,年度当初の土曜授業の一環として,児童引き渡し訓練を実施してきました。これは,
東日本大震災の実例から,市の方針として震度5強以上の地震があったときには,子どもたちの安全確保のため,保護者等の方々がお迎えに車で学校から帰さずにお預かりすることになっております。
そして確実に引き渡しができるよう,保護者や地域の皆様方と連携して訓練を行っております。今年度の訓練では昨年度の反省に基づき,物品・書類の持ち出しや,スムーズな引き渡しができるよう,教職員でさらなる検討を加え実施しました。

  
 今回の想定では,大地震が発生し,各教室の机の下などに一時避難しましたが,校舎が大きな被害
を受け中に留まることが危険と判断したので,担任の引率により全員校庭に避難し,緊急連絡メール
により学校にお迎えに来た保護者に引き渡すという内容でした。
  

 子どもたちが南側を向いて整列する理由は,校舎から一直線状に避難してきた方向で並ぶ方が早いことと,火災や倒壊する母校を見ながらの整列は心が動揺してできないだろうとの判断からです。
 
 子どもたちの引き取りには事前に登録いただいた保護者等の方々に限られます。混乱に乗じた連れ去りや誘拐等の犯罪防止と,ご家庭内でのお迎えの約束事を確認していただくためで,違う方が2回
お迎えに行ったり,逆に誰かがお迎えにいったつもりで,だれも迎えに行けなかったという混乱を防止するためです。今回も地震発生時に電信柱や建物・石塀等の倒壊,道路・橋の崩壊により,自動車では迎えに来られないことを想定して,徒歩でのご協力をいただきました。また,子どもたちと一緒に歩いていただくことにより,子どもの視線からの危険個所を保護者の方々にも認識していただく意味をあり
ました。
 お休みの日に,お父さんや家族全員で参加していただいた方もとても多く,学校の意図をお汲み
いただき,ありがたく感じております。

 

  また,今回はさらに多くの地域防犯組織,地域ボランティアの皆様方にご参加をいただきまして,誠にありがとうございました。普段から皆様方に見守られていることを,この機会に子どもたちや保護者の皆様方に認識していただきたく,ご紹介させていただきました。たいへんありがとうございました。
 今後ともよろしくお願い申し上げます。