児童の活動(平成25年度)

活動の様子(H25)

あれから3年

東日本大震災を忘れない

 平成23年3月11日(金)14時49分6秒(白沢での最大震度時刻)震度6強
 そうあの日から,もう3年がたつのですね。あの時,1年生だったあなたたちは,4年生に。6年生の
あなたたちは,3年生でしたね。
 その日の夜は電気も止まり,暗くて恐ろしいような記憶だったと思います。その後何度も停電になり,
コンビニやスーパーから食べ物や生活用品がなくなり大変な思いをしたことを覚えてますか?でも,
だんだんとつらくて苦しい思い出は,消えかかっていませんか?


 被害が大きかった東北地方太平洋沿岸部では,がれきの処理も進み,復興もずいぶん進んだように聞かれますが,水揚げ量や港湾の整備,そしてなんといっても高台移転のための区画整理事業も
あまり進んでおらず,平成24年12月現在の避難者総数は約32万人,うち仮設住宅は48,522戸
(岩手,宮城,福島,茨城,栃木,千葉,長野)に112,996人の方々が生活しています。(復興庁)被災地では,まだまだ苦しんでいる人たちが大勢いるのです。


 私たちの地域では,震災の復旧が進んだことにより,人々の震災の意識が薄らいでいないでしょうか?しかし今回のことを,日頃からの危機管理の大切さを改めて認識し,また被害に遭われた方々や
亡くなられた方々を忘れず,私たちはこの日のことを語り継いでいかなくてはならないと思います。
 

 本校では,子どもたちと教職員が一緒にも改めて震災のこと,そして危機管理のことを考えるため,
昨年に引き続き,全校放送で朝の会を実施しました。
 3年2組担任の細越先生は岩手県宮古市出身で,先生の実家は津波により大きな被害を受けたそう
ですが,ご家族の皆様は幸いにも全員無事だったそうです。しかしその時の状況や様子を被災写真
を,放送室から通してお話ししてくださいました。
 
 

  

 各教室の子どもたちは,全員真剣に,細越先生のお話しを聞いていました。その後担任の先生から,各学年の発達段階に応じた,命の大切さや日頃の危機管理などについてのお話しをしていただきま
した。

 

  
 職員室でも,放送を聞きました。
  
 今日は文部科学省からの弔意表明の通知(事務次官通知)が県・市教育委員会を通じて出された
こともあり,本校でも半旗掲揚を行いました。震災が起きた時刻には,校庭で体育をしていた3年生
が黙とうを捧げました。
  
 改めまして,今回の震災に被災された皆様にお見舞い申し上げ,お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表します。

卒業生を送る会

お世話になった卒業生に心からお祝いをしました

 6年生がこの白沢小学校を卒業するまで,あと1ヶ月を切りました。6年生とこの学校で生活するのも,あとわずかです。そこでこれまでお世話になったことに感謝し,楽しいひとときを過ごすため,
3年生から5年生までの代表委員の皆さんにより企画・運営された「卒業生を送る会」が,2校時の
業間の休み時間(なかよしタイム)から3・4校時まで,体育館で行われました。
 はじめの言葉,児童代表あいさつにつづいて,6年生クイズです。

  

 6年生クイズは,代表委員の子どもたちが考えました。6年生に関係する内容を,在校生が〇かXか
で答えるものです。
 皆様も一緒に考えてください。                      【正解は,この文末をごらんください】
 1. 6年生で一番多い誕生日は10月である。
 2. 6年生の人数は39人である。
 3. 6年生で,はやっている遊びはドッジボールである。
 4. 6年生で6年間の中で転入してきた人は8人である。
 5. 6年生の年齢は13歳以上である。
 6. 6年生でメガネをかけている人は3人である。

 

 結構,難しいですね。当の6年生もわかるのかな?
 さあさあ,真ん中で線を引きますよ。〇かXかに分かれてください。
  
 正解者が非常に多いのにびっくりしました。在校生は本当に6年生のことを良く知っていますね。
このことからも日頃からのなかよし度が分かります。
 次は縦割り班で,校庭で遊びます。出入りを含めて30分。さあ,急げ!!
  
 校庭にはすでに代表委員の人たちによって,各班のためのラインが引かれるなどの準備がされて
いました。すごい! 準備,お疲れさまでした。
 ちなみに縦割り20班の遊び全種目紹介です。
   1班ドロケイ 2班Sケン 3班ドッジボール 4班Sケン 5班キックベース 6班かくれんぼ
   7班サバイバルゲーム 8班かくれんぼ 9班ドッジボール 10班ドロケイ 11班Sケン
  12班ドッジボール 13班サバイバルゲーム 14班ドッジボール 15班Sケン
   16班サバイバルゲーム 17班ドロケイ 18班なぞときゲーム 19班ドロケイ 20班ドロケイ
  
 遊ぶ・遊ぶ・ただ ひたすらに・・・        6年生との想い出を固定するように・・・
  
 出入りを含めて30分。5年生が引率します。だんだんと集まってきました。チャイムは鳴りません。
時間管理も時計を見ながら自分たちで行います。
  
 さあ,第2部 学年別にプレゼントを差し上げます。1年生から5年生まで,いろいろな時間を使って
作ってきました。
1年生:しおり  2年生:プレゼント用の袋  3年生:紙粘土のキーホルダー
4年生:白沢小カレンダー  5年生:貯金箱です。
  
 あらたまると,お互い緊張するね。 何が入っているのかなぁ・・・気になる


次は,在校生から卒業生への歌のプレゼント。「君とぼくのラララ」です。

  
 向かい合って,合唱しました。気持ちがだんだんと盛り上がってきました。
 最後に卒業生から在校生に,音楽のプレゼントです。
  
  
 
 全員,静かに聞き入っていました。いよいよ卒業生がこの学校を去っていくという実感がようやく湧いてきたかのようです。
 いよいよ最後です。6年生の皆さんが退場します。体育館の中を花のアーチで全校生がお送り
します。
  
  
  

 代表委員の皆さん,ありがとうございました。とってもスムーズに,そして感動的な集会でした。
 この代表委員会の集会は,今回で8回目になります。企画から進行まで,担当の先生の力を借り
ながらも自分たちの力で準備を進めてきました。
 たいへんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

 6年生が卒業するまで,あと20日となりました・・・

児童集会

フラッシュゲームをしました

 2校時の業間の休み時間に,集会委員会の子どもたちによる児童集会がありました。フラッシュ
ゲームといいまして,ステージ上の少し開いている幕の間を,パッと物が通ります。それをみんなで
当てるという動体視力がものをいうゲームです。答えは3択で,赤帽子,白帽子,脱帽で回答します。
 ルール説明も子どもたちが行います。

  
 問題は全部で11問。最後の1問は,スペシャル問題です。企画した集会委員会の子どもたちだけの秘密です。教職員も一部しか知らされていません。
 さあ,スタートです。
  
 ぱっ! あっ,左から右に何か飛びました! うわぁ,速い,小さい!!
 コンパクトデジタルカメラの限界に近いです。シャッターが間に合いません。それでも子どもたちは,
しっかりと当てています。素晴らしい動体視力です。  (カメラに写らなければ,ホームページで紹介できません。悔しいので,液晶画面での画像キャプチャをキャンセルしてから,シャッタースピードを上げて,ファインダーでのぞいてようやくこんな感じに写りました(汗))
  
 正解は「小ほうき」でした。結構,みんなできています。
 さあ,いよいよ11問目。最後は人が通り抜けます。その人は誰でしょう?
  

 1番,ながしま先生  2番,ほそごし先生  3番たなか先生
              (あれ,並んでいる順と,答の紙の順番が違うぞ・・・)

 
 正解は,ほそごし先生でした。正解者が多かったですね。さすがです!
 集会委員の皆さん,ありがとうございました。とってもスムーズに進行でき  ました。先生方も含めて,全校で楽しい集会となりました。
 
 この集会,今回で9回目になります。その度に企画から進行,セリフ,話し方,動き,役割分担など,
担当の先生と一緒に準備を進めてきました。最初の頃は分からないことが多く,たくさんのことを手取り足取り教わりながら進めてきましたが,今回はセリフの原稿書きや動きの練習,そしてどうすれば下級生たちが喜んでくれるかなど,多くの部分を自分たちで工夫して準備をしてきたとのこと。指導する部分は以前と比べて非常に少なくなったそうです。
 とても楽しくスムーズに進行した理由が分かりました。校庭で遊ぶだけでなく,委員会活動でこんなに楽しく過ごすことができた,とってもいい休み時間だったなあと思いました。改めて集会委員会の皆さん
ごくろうさまでした。

環境学習をしました

地球温暖化について考えました

 この地域には,地球温暖化対策地域協議会(MEAK(ミーク)の会)という組織があります。この会は
環境省に登録された団体で,日常生活における温室効果ガスの排出抑制等に関して,必要となるべき措置について協議し,具体的に対策を実践することを目的として組織された団体です。
白沢の清水映夫さんを会長に,地域の方々がメンバーとなって活動しています。
 本校では,5年生の総合的学習で環境の学習を行いますが,今回は地球温暖化について学習しま
した。当日は理科室で,2組が2校時に,1組が3校時にと別々に2回実施していただきました。

 
  

 まず,この理科室の窓から外の炭酸ガスの量を測ってみました。約0.03%でした。次に理科室の中の量を測ってみると約0.07%でした。私たちの吐く息によって炭酸ガス量が少し多くなっていることが分かります。

 

 
 それでは,私たちの吐く息の中には,どのくらいの炭酸ガスが入っているのでしょうか?ビニール袋の
中に息を入れ,班ごとに測ってみました。
  
  

 個人差があるので値はまちまちなのですが,約0.3%でした。空気中の炭酸ガスの量から比べると,
10倍高いことが分かります。
 こんな高い炭酸ガスを,地球上の人たち全員が吐き続けていたら,すぐに温暖化になってしまうのでは?という質問がありました。では,なぜそうにならないのでしょう?次にこんな実験をしました。
 ビニールで覆った植物に,息を吐きかけます。そしてそれを日向に約20分間置いておきます。するとどうなるでしょうか?

  
 その20分間待つ間,物が燃えた後の炭酸ガスの量はどうなるのでしょうか?
ろうそくに火をつけて,PETボトルをかぶせます。するとPETボトルの中に酸素が消費され,炭酸ガスが増加し,ろうそくの炎がやがて消えます。その時の炭酸ガスの量を測ってみました。
  
 どの班でも0.3%以上の濃度を示しました。 
 
 さあ,いよいよ植物を覆っているビニールに入れた炭酸ガスの量を測ってみましょう。予想がどうかな?増えてる?減っている?変わらない?
  
 結果は,だいたい0.1~0.2%と,炭酸ガスはみごと減っていたのです。
 すなわち植物は,光合成といって,光と炭酸ガスを使って酸素を作り出しながら,自らの養分を作り出しているのです。この働きによって,私たちが呼吸や生活の中で作りだした炭酸ガスを,植物が吸収してくれているのです。
  
  

 地球の大気は,約78%の窒素,約21%の酸素,アルゴンが0.9%,そして約0.03%の二酸化炭素(炭酸ガス)によって成り立っています。そのたった0.03%の炭酸ガスが,昨今の私たちの生活に必要なエネルギーを生み出すために,燃やしてる化石燃料(石油,石炭など)により徐々に増え始め,それより引き起こされる温暖化が大きな問題となっています。
 このまま温暖化が進むとどうなるのか?世界中の科学者がそれを研究しています。その内容の一部を紹介すると・・・
 ・気温が上昇すると,大気中の水蒸気量が増加し,降水量が増加。
  ⇒豪雨
 ・気圧配置がこれまでと変わり,異常気象が増加
  ⇒偏西風の蛇行(今年の寒さ・近年の猛暑⇒旱魃,熱帯雨林の乾燥化)
  ⇒海水面温度の上昇⇒猛烈な台風⇒暴風雨,高潮
  ⇒竜巻の発生
 ・南極の氷が解ける,氷河の氷が解ける,海水の膨張⇒海水面の上昇
 ・沿岸部の浸水被害⇒漁業・農業に被害
 ・生態系の変化⇒生物の減少・絶滅⇒食料事情の悪化
 ・健康被害⇒マラリアなどの拡大
 などがあげられます。炭酸ガスの急激な増加が,私たちの生活にどれだけ悪い影響を及ぼすのか,
考えるとちょっと恐ろしくなります。
 

でも,今日からそうならないようできることがあります。それは,夏休み,そして冬休みに皆さんに実施
してもらった「ストップ温暖化アクション」をこれからも少しずつでも実施していくことです。
 省エネルギー,もったいない運動が,私たちの地球を救います。明るい未来を子どもたちに,そして
将来の人々につなぐためにも,みんなでできるところからコツコツと続けていきましょう。

 本日は,清水会長をはじめミークの会の皆様,大変ありがとうございました。

冬の校庭寸景

ある日の昼休み

 今,白沢っ子たちは,2月に行われるなわとび検定に向けて,練習に余念がありません。学校業務
機動班の方々に作っていただいた,なわとびジャンプ台に並んで,各々の課題克服に一生懸命です。
 

 職員室の窓からから先生方と見ていますと,子どもたちはきちんと並んで自分の番が来るのをじ~っ
と待っています。時には友だちを励ましながら,時にはやり方を教え合いながら練習している姿は,
なんとも微笑ましい限りです。
 注意して見ていると,並んでいる子どもたちに,暗黙の一定のルールがあることに気が付きました。
ジャンプ台に乗って飛び始めてから,なわが足に引っかかるまでが,その子の順番のようです。ひっかかってしまと,誰からも促されることなく,自主的にその順番の入れ替えが粛々と行われるのです。その様子を見ていた先生方と感心してしまいました。
 近寄って子どもたちに聞いてみると,誰に教わったわけでなく,またみんなときちんと取り決めした
わけでなく,なんとなくそうなっているとのこと。逆に不思議そうな顔をして「先生,そんなの当たり前
じゃん。」と言われてしまいました。
 きまりは破るためにあるなんて悪ぶれて言う大人もいますが,人間関係を潤滑にするための自然発生的なきまりの原点なようなものを,子どもたちも教わったような気がしました。

 
  

 白沢の空は,今日も清々しさでいっぱいです。

 

 

平成26年が明けました

 新年,明けましておめでとうございます。今年はうま年ですね。白沢小学校も141年目に入ります。「天馬空を行く」ような,飛躍の年にしたいですね。
 今年も初日の出は絶対白髭神社と決めていましたので,早起きついでに彗星の観察もしてみました。
 
 
 さて,昨年は彗星の当たり年でした。3月にパンスターズ彗星,10月から12月にかけて,
アイソン彗星,エンケ彗星,リニア彗星,そしてラブジョイ彗星と東の空に4つの彗星が見られる
なんて,滅多にないことです。しかし肉眼での観察は無理でした。
 ↓ちなみに,話題になったアイソン彗星。残念ながら太陽に近づいた際に崩壊・蒸発してしまいました。
   これは,太陽最接近前に撮ったものです。

2013.11.22(金)午前5時2分 100mm IS800 f2.8 露出10秒 ガイド 下桑島町鬼怒川堤防上

 午前4時50分,白髭神社に着きました。宿はまだ寝静まっているようです。
 
 

 
 境内には誰もいません。でも午前零時を待って,初詣にたくさんの方々がいらっしゃった時の余韻が,まだ残っています。

 

 今,望遠鏡などで比較的簡単に観察できるのは,ラブジョイ彗星です。このラブジョイというのは,この彗星を発見したオーストラリア人の名前です。ラブジョイ(愛の喜び)なんて,素敵な名前ですね。
 暗い境内で,星空を探すこと約10分,ようやく東の空,約15度の高さに彗星を発見しました。
 
2014.1.1 午前5時30分 200mm IS800 f4.5 露出20秒 ガイド撮影
 写真中央,青白くてぼんやりとした中心部分から,左斜め上に尾が伸びているのがわかりますか?
肉眼や小さな双眼鏡では,発見できませんでした。5等星か,それ以下になっているようです。写真に撮ってみて初めて分かります。白沢は空気が澄んでいて,とても良く写りました。
 
 さて,東の空がだんだん白みはじめてきました。夜明け前の今がもっとも寒い時間帯です。手元の温度計で,マイナス4℃を指しています。鬼怒川の川霧がきれいです。 ※川霧って? ⇒ ここを参照してくだい。
 
 宇都宮市での初日の出時刻は,午前6時52分28秒です。初日の出のタイミングは,太陽の上端
(接線)が地平線にかかった瞬間の時刻です。この付近では丘や林があるので,その時刻から少し
遅れます。
 さあ,出てきました。鬼怒川の向こう側,清原の台地の林の間から,ちょびっと頭が見えてきました。
 
 林の木,1本1本が太陽を背に浮かび上がっています。
 
 完全に昇りきりました。さあ,平成26年の始まりです。
 

 あれぇ,なんか太陽が真ん丸でないですね? これは,地上付近の空気の流れや大気の厚さなどで屈折率が変わり,こういう現象が起きるのです。
 

 今年は昨年と違って,雲もなくとても素晴い日の出でした。その一年で最初のお日さまに,今年も
白沢小学校の児童の皆さんの健康と安全,そして学校と地域の皆様の繁栄と安全を,お願いして
まいりました。そして今年も家族みんなで,初日の出を拝んでいるお友達に会いました。何をお願い
したのかな?


 初日の出を浴びて,赤く輝く白沢小学校。数えで141歳になりました。今年も子どもたちをやさしく
見守り,迎えてあげてくださいね。

 
 ちなみに,ほほぅ!☆ 玄関から見ると,初日の出は,南門(旧正門)から昇るのですね?
 

 今日も穏やかで良い日和になりそうです。清々しい気持ちで新年をスタートすることができました。
         
              今年もよろしくお願いいたします。

2学期前半が終了しました

明日から冬休みです! もういくつ寝るとお正月?

 平成25年,2013年も残り1週間となりました。白沢小学校にとって今年は,140歳を迎えた特別な年でした。子どもたちも生活に学習にがんばり,みんな元気に成長した年でした。皆様方にとって今年はどんな年でしたか?毎年,発表される今年の漢字。先日12日に京都清水寺で発表になりました。
今年の漢字は「輪」。ふうむ・・・ 日本中が輪になって喜んだ(2020年東京五輪誘致,富士山の世界遺産登録,サッカーワールドカップ日本代表出場決定,東北楽天イーグルスの本シリーズ初優勝など。
そしてTPPの輪に日本も入ることになるのか・・・ こんな感じで「輪」なのでしょうか。本校も地域の皆様方の輪に支えられて,また141年目を歩んでまいります。
 

 そして,今日で2学期前半が終了し,明日から来年1月7日(火)まで13日間の冬休みに入ります。
休みの前に体育館で朝会を行いました。子どもたちに今年はどんな年だったかを聞いたところ,一様に「いい年だった」とのことでした。 1年をふり返るというと,間違ったり失敗してしまったりというマイナスな面が注目されがちですが,反省は悪いことばかりでなく,良かったところにも目を向けることが大切
だと思います。こうすれば成功した,うまくいった,ほめられた,気持ちが良かったなど,過去の成功経験に加えて,スポーツ選手が行うイメージトレーニングのようにやり遂げる自分を強く想像するのは,
これからの自分を高めていくために必要です。そこに過去の失敗体験から将来の展望を立てることが加えることができればいいなあと思いました。
 1年の計は元旦に有りと言われます。来年のめあてを立てるために,今年のふりかえりをしましょうというお話しをしました。年末の一家団欒で鍋などを囲んだとき,そんなお話しをしてくださるとうれしい
です。
 

 下校の時間になりました。今日は集団下校の日です。生活委員の児童から下校時の注意の呼びかけの後,防犯ブザーの点検を行いました。

  
 防犯ブザーは子どもたちの身を守る有効なアイテムです。登下校時はもちろん,休み中に遊びに出かける時も持って行ってください。ポケットに入れるのではなく,首から下げるなど防犯ブザーを携帯しているということを,他人から見られることで防犯効果はあります。学校では毎週継続して指導しており
ますので,ご家庭でも子どもたちが意識化できるようご協力ください。
 

 
(※注意 首から下げる際には,紐で首が締まらないようなパーツがついてる紐をつけましょう。
                このような紐は,百円ショップ等で売っている名札などについています。)

  

 それでは,皆さん,さようなら。今日は先生方が途中まで同行指導します。
印象的だったのは,たくさんの子どもたちが帰り際に,「良いお年を」というあいさつをしてくれたことです。伝統的なごあいさつ,とてもうれしかったですよ。

 来年は1月8日(水)から学校が始まります。また元気な顔で登校してきてください。
 

 追伸:今日,給食の時間にサンタさんが来ました。

子どもたちの話ですと,どうも誰かに似ているとか・・・

租税教室が開催されました

税金って大切ですね

  私たちが安全で豊かな生活を送るためには,国,そして県や市などの地方公共団体の仕事が不可欠
です。私たちが納める税は,その業務を行うための財源として非常に重要です。このことを学ぶために
宇都宮税務署と宇都宮市税理士会が行っている租税教室を,今年も6年生を対象に,実施していただ
きました。

 
 税金ってなぜ必要なのでしょう。もし税金が無くなったらという仮定の世界を描いたアニメを見せて
いただきました。
 

 

 

 この仮定の世界では,警察,消防,役所の仕事は,利用者が料金を支払うことになっています。
なので,お金を直接払わないと,ゴミは収集してもらえない。道路や橋は修理してもらえない。警察や
救急・消防も料金制で,お金がない人は警察に犯罪捜査や救急車をお願いできない。そのうち自分
の土地を通る人に対して,勝手に通行量を徴取する個人が出てくる始末。
 子どもたちにも,税金の果たしている役割が,よく理解できたようです。
 

 そしてニュースでこんな話題がありました。
 「長崎県の国営諫早湾干拓事業で,開門調査を命じた福岡高裁の確定判決で原告だった漁業者側
の弁護団が,履行期限を過ぎても開門しない国に,1日当たり1億円の支払いを申し立てた。」
 では,1億円って,どのくらいの量があるのでしょう。
 

 おおっ~! どよめく6年生。教卓に積み上げられる1億円の札束!!
 夢のような光景ですが,実はコレ,模造紙幣でした。でも大きさ,重さは同じく作られています。

 
  では,早速,持たせていただきましょう。
  
 「一億円って重いんだね。
  足に落とさないように気を付けて。」
  「1千万円でこのくらい。100万円でこのくらい
   です。」


  おかげ様で,非常に分かりやすく税金の大切さを学ぶことができました。税金は,みんなで「助け合う」
という性格のものであり,だから税金は取られるのではなく,納めるものだということが分かりました。
 本日は,ありがとうございました。

ふれあい文化教室

今年は津軽三味線を体験しました

 宇都宮市の文化協会による学校向けの事業「ふれあい文化教室」が今年も白沢小学校に来てくださ
いました。今年は,田原を拠点にNHKや民放,そして全国の演奏会等で活躍されている,津軽三味線
の小山貢清世(おやま みつきよ)先生と社中の皆様に,5年生がお世話になりました。
 最初に津軽三味線の構造や音の特徴などを説明していただきました。

 
 
   

 さおの部分の木目は,柾目でなく横目なんですよ。へぇ~ 折れないの?

 

 
 そして有名な「津軽じょんがら節」の演奏です。あ,聞いたことあるとの声が。
津軽地方の,寒くきびしい冬の様子が伝わってきます。

 

 さあ,いよいよ体験をさせていただきます。3班に分かれて,ひとりひとり弾かせていただきました。
  
  

 意外に重くて「わいはぁ~」といった感じです(小山先生に津軽弁も教わりました)。さおは立てて弾き
ます。弾くというよりは,ばちを当てるといった感じでしょうか。いい音色ですね。日本の伝統文化を感じ
ます。
 

 あっと言う間の一時間でした。また機会がありましたら,先生方の演奏をじっくりと聞きたいと思いました。これからもテレビなどで演奏を聴く機会があると思いますので,気を付けて見ていましょう。地域に
有名な先生がいらっしゃることに,改めて誇りを感じました。
 

 小山先生,今日はお忙しいところ,誠にありがとうございました。
 また,よろしくお願いいたします。

盲導犬ふれあい教室

 総合的学習で4年生は,福祉の学習をしています。今日は体育館で盲導犬の体験学習をさせて
いただきました。この学習は,宇都宮市役所の障がい福祉課が,子どもの頃から障がいや障がい者
への理解を深め,福祉の心を育成するため実施している「盲導犬ふれあい教室」事業を活用させて
いただき,実際の体験には,公益財団法人 東日本盲導犬協会のご協力をいただきました。


 まず,指導員の堂岡先生から,盲導犬の基礎知識や「目が見えないということ」そして「そのための
生活の工夫」などについて説明がありました。探検バインダーにメモを取りながら,先生の話を真剣
に聞いていました。

  
 そしていよいよ体験歩行ですが,その前に,もう一人(頭)の先生を紹介いたします。盲導犬訓練犬のベム君です。現在一人(頭)前の盲導犬目指して訓練中だそうです。体験する前に,指導員の先生と
一緒に歩き方の実演をしてくれましたが,人とのコミュニケーションがしっかりとできていると思いまし
た。子どもたちは,アイマスクをして盲導犬と一緒に歩きます。事前に体育館には,パイプ椅子や
カラーコーンなどでコースを作っていただきました。
  
 さあ,アイマスクをして,ベム君に誘導していただきましょう。
 曲がり角はきちんと止まって,安全を確認しています。また障害物があるところはその幅を認識して,
避けて案内してくます。みんなから感嘆の声が上がります。「ベム君,すごい。」
  
 そして最後には,「ありがとう」の意味を込めて,頭をなでであげます。
  

 体に障がいがある人の目や耳,手足となって働くよう訓練された犬を「補助犬」といいます。補助犬
には,次のような種類があります。
 ・盲導犬 目に障がいのある人と一緒に歩き,道を安全に歩けるようサポートします。白または黄色
    のハーネスという胴輪をしています。
 ・介助犬 体に障がいのある人の手足となり,ドアを開閉するなど,日常生活をサポートします。
    外出時には介助犬と書いた胴輪をしています。
 ・聴導犬 耳に障がいがある人に,生活上必要な音を知らせて,行動をサポートします。外出時には
    聴導犬と書いた胴輪をしています。

 時々盲導犬などの補助犬が,世間の誤った知識や誤解によって,公共施設に入れなかったという話
を聞きます。しかし法律(身体障害者補助犬法)により,公共施設・公共交通機関・飲食店・商業施設
・病院等の不特定かつ多数の方が利用する施設・そして従業員50人以上の民間事業所(職場)では,
施設等に著しい損害が発生し,施設等の利用者が著しい損害を受けるおそれがあるのやむを得ない場合を除き,補助犬の同伴を拒むことはできません。
              【この内容は政府広報オンラインから引用しました。詳しくはここをクリックしてください】

 盲導犬は日本全国で1000頭あまりいるそうです。そのうち栃木県では10頭が働いています。
日本には「身体障害者手帳(視覚障害)」を交付された人が32万人いらっしゃることを考えると,まだ
まだ少ない数字です。困っているすべての方々に広く普及していくためには,行政や諸団体による
人的,財政的,制度的支援や整備の他,私たちが正しい知識と,それに基づいた社会全体の理解と
醸成が必要であることを感じました。

 
 今日の校長室のお客様。
 公益財団法人 東日本盲導犬協会の指導員,堂岡先生とベム君です。
 本日は大変お世話になり,ありがとうございました。