日誌

2016年9月の記事一覧

花丸 秋は夕暮れ

9月25日 
秋分の日が過ぎ,これから日一日と夜が長くなっていきます。夕暮れの時刻も早まります。児童の皆さんには,暗くなる前に家に帰り,安全に落ち着いた生活ができるよう心掛けてほしいと思っています。

さて,平安時代の女性 清少納言は,随筆「枕草子」の中で,四季それぞれに一番すてきだと思う時分を書いています。春は夜明けのころ,夏は夜,冬は早朝です。では,秋は何だったのでしょうか・・・・・。

夕日に照らされた山肌を背景に烏が寝床へ帰る様子,遠くの空に小さく見える雁の群れ,日が落ちてから聞こえてくる風の音や虫の声・・・・・ 現代でもふと気付くと,同じような光景を目にしたり,同じような体験を感じたりすることができます。

スポーツの秋,芸術の秋などと言われるのは,涼しくなって,何をするにもじっくり取り組める良い季節になったからだとも言われます。地域や学校の行事でも,体育祭や文化祭,音楽祭,農園活動(収穫),読書週間・・・・この時期ならではの行事が続きます。子どもたちには,1つ1つ,行事に臨むプロセスを大切にして,充実した時間を過ごしてほしいと思います。そして,子どもたちにとっても忙しい毎日かもしれませんが,季節の変化とともに,千年以上も前に,清少納言が素晴らしいと感じた「秋の夕暮れ」を感じてみてほしいとも思います。


久しぶりの夕焼けです。近くで,軽快なお囃子の太鼓や笛の音が流れています。