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校門の松【門冠り松(もんかぶりまつ)】の歴史について
残念ながら枯れてしまった校門の松について,地域の方から情報が寄せられました。ありがとうございました。
以下,創立20周年記念誌「晃陽」の196ページ,309ページ等からの情報の要約をこの場でお伝えいたします。
・この松は,元々旧篠井中学校の玄関前の築山に植えられていた黒松で,統合により晃陽中の北門近くに移植されていた。樹齢は当時で100年は越えていると推定されていた。(令和3年現在,樹齢130年以上になる)
・第6代校長の床井義久先生(昭和59年4月~62年3月)は,学校のことや子供達のこと,地域のことを思い,生徒指導と環境整備に力を入れていた。当時のPTA奉仕作業は,環境整備のために重機が入るなど大がかりなものであった。
・床井校長先生は,北門近くに植えられていた黒松を,正門の横に門冠り松(もんかぶりまつ)として移植してはどうかという案を佐藤明PTA役員(後の15代PTA会長)に示し,当時の加藤義雄第13代PTA会長や天野睦子PTA副会長(後の第14代PTA会長)等の賛同を得て,造園に詳しい佐藤明氏が担当責任者となり移植を行うことになった。
・昭和61年3月,多くのPTA関係者の手により移植作業が行われた。
・マツ類は一般に百木の長、庭木の王者と言われ,丈夫で寿命も長く姿形が良いため「縁起の良い木」「わざわいから守ってくれる木」とされ、門松、松飾などにも使用されている。佐藤氏もこの門冠り松を「王者の松」と称しており,立派な校門のシンボルとなった。そして,佐藤氏等により長い間手入れをしていただいたおかげで,しっかりと根を下ろし,現在に至っていた。
以上のように,床井元校長先生をはじめ,当時の多くのPTAのみなさんの思いやご苦労があって植えられた松であり,30年以上,校門のシンボルとしての役目を果たしていたことが分かりました。関係の皆様には,この場をお借りして御礼申し上げます。
この度は,原因ははっきりしませんが,この歴史ある名木が枯れてしまいとても残念に思います。この記事を通して,これまでの歴史や先人のみなさまのご苦労や功績等を讃えていただくとともに,偲んでいただければ幸いです。
12月中には伐採させていただきますが,今後については,PTA・PTA顧問会のみなさまと相談の上,検討して参ります。
写真は,移植当時(昭和61年3月 20周年記念誌より)と 現在(令和3年11月)
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