日誌

【全学年】第2学期始業式~ノーベル賞受賞者の先生から子供たちへのメッセージ~ 

 5日間の秋休みが終わり、2学期が始まりました。子供たちの元気な姿を見ることができてうれしいです。
 初めに1年生の代表児童が、「算数の計算、かけあし、友達と仲良く」を内容とした2学期に向けての目標を発表することができました。落ち着いて大きな声で発表でき、素晴らしかったです。
 校長先生の話では、10月6日と8日に発表された「ノーベル賞」の話をしました。ダイナマイトを発明した「アルフレッド・ノーベル」の「世界の人の幸せのために発明・活動した人に、私の財産を使ってごほうびを贈ってほしい」という遺言により、1901年から「ノーベル賞」が始まりました。
 今年は、10月6日に、大阪大学の坂口志門(さかぐち しもん)先生がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。坂口先生は、ばい菌やウイルスから体を守るシステム「免疫」が、間違って自分の体を攻撃しないようにする仕組みを発見しました。この発見はアレルギーやがんの治療法、臓器移植の拒絶反応を抑える研究などに役立っています。坂口先生は、子どもたちに伝えたいこととして、「自分で興味のあることを大切にする、それをずっと続ければ新しいものが見えてくる」とメッセージを送りました。
 10月8日には、京都大学の北川進(きたがわ すすむ)先生がノーベル科学賞を受賞しました。北川先生が作り出したのは、砂粒よりもずっと小さくて、無数の穴が空いたジャングルジムのような物質です。大きさを変えると、特定の物質を集めることができるため、砂漠の空気から水を集めたり、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を回収したりすることができるようになるかもしれません。北川先生は受賞が決まった後、「幸運とは普段からそれを手にするための努力をしてきた者だけが手にすることができる。良い先生や友達とのいろんな経験をすることが大切です。」と子どもたちにメッセージを送りました。
 二人のノーベル賞を受賞した先生からみなさんへのメッセージは、校長先生から皆さんへ送った3つの目標と似ている部分があることに気付きましたか。これらのことを大切にして、2学期の100日間が皆さんにとって充実したものとなることを願っています。